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ベン・アフレック、簡単な勝利はいらない 俳優としての成長に自負

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今年は俳優としてさらなる飛躍に期待! ベン・アフレック
今年は俳優としてさらなる飛躍に期待! ベン・アフレック - Pablo Cuadra / WireImage / Getty Images

 昨年は新型コロナウイルスの影響で多くの新作が公開延期となったハリウッドだが、12月に入ると例年通り、ニューヨークやロサンゼルスの映画批評家協会賞が発表され、アカデミー賞予想も業界紙を賑わすようになってきた。各映画スタジオは、今までになかったバーチャル形式のキャンペーンをスタート。米ワーナー・ブラザースは先日、昨年3月に全米公開されたが、コロナ禍ですぐさまデジタル配信に切り替えた『ザ・ウェイバック』の業界人向けオンラインイベントを、主演のベン・アフレックを招いて開催。イベントでベンは、俳優としての成長を語った。(細谷佳史/吉川優子)

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 『ザ・ウェイバック』は、ベンの演じるアルコール中毒に苦しむ主人公が、高校の弱小バスケットボール部の立て直しに奮闘するスポーツドラマ。作品だけでなく、アフレックの演技も高く評価されており、スタジオも彼が賞レースに絡むことを期待している様子。自身もアルコール中毒から立ち直った経験を持つベンにとっても、かなり思い入れが深い作品のようだ。

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 「この映画は、コロナ禍でロックダウンになる1週間ぐらい前に公開された。とても誇りに感じている作品だから、こんな不運はないと思ったよ。でも、すぐに配信に移行したことで、自宅にいる観客が観られることになった。結果的には、思っていたよりもっと多くの人たちに観てもらえたんじゃないかな」

 『ジャスティス・リーグ』のような大作に比べるとずっと小粒な作品だが、ベンが今、最も惹かれているのは、こうした「リアルな人間のリアルなドラマ」だという。「この手のドラマ作品は、僕にとって最も魅力的なものだ。最近は、もっとそうなってきている。僕が唯一やりたいことは、演技で観客をキャラクターに感情移入させること。年齢を重ねると共に、もっと演技について学んだし、細かなニュアンスやディテールに興味を抱くようになり、あらゆる感情を自然に引き出せるようになった。感情的にとても辛いシーンを演じる時でもね。残りの人生は、簡単に勝利を手に入れられるような、観客にウソをつく作品ではなく、正直でみんなに何かしらインスピレーションを与えられる作品をやっていきたい」

 アカデミー賞作品賞に輝いた『アルゴ』(2012)など、監督としても活躍するベンは、監督業のおかけで、俳優としても多くのことを学んだと語る。「役者は、監督のビジョンをしっかりと理解しないといけないということを悟ったよ。監督は自分のビジョンにそって編集室にこもるわけだから、自分ではなく、監督が思い描く方向性で芝居をする方が理にかなっているんだ。あと、ボイスメールで自分の声を聞くのが苦手という人がいるように、自分で自分の芝居を編集するのはとても居心地が悪いものなんだ。でも、それを克服することで、カメラの前で意識過剰にならずに自然に感情を伝えられるようになった」
 
 親友マット・デイモンとアカデミー賞脚本賞を受賞した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)でスターの仲間入りをして以来、ベンは20年以上、ハリウッドの最前線で活躍してきた。私生活では、自ら人生最大の後悔と振り返る、ジェニファー・ガーナーとの離婚など、多くの困難を経験してきた彼は今、役者として新たなステップを踏み出そうとしている。来年は、久々にデイモンと脚本を手掛け共演もする、リドリー・スコット監督作『ザ・ラスト・デュエル(原題) / The Last Duel』や、『ナインハーフ』などのエイドリアン・ラインが久々に監督に復帰した『ディープ・ウォーター(原題) / Deep Water』などが控えており、俳優ベン・アフレックにとって、更なる飛躍の年になりそうだ。

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