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『タクシードライバー』の撮影監督が死去

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ご冥福をお祈りします。(2003年撮影)
ご冥福をお祈りします。(2003年撮影) - Robert Mora / Getty Images

 映画『タクシードライバー』『レイジング・ブル』などで撮影監督を務めたマイケル・チャップマンさんが、9月20日(現地時間)に米ロサンゼルスの自宅で84歳で亡くなったと、彼の妻で脚本家のエイミー・ホールデン・ジョーンズさんが自身のTwitterで報告した。息子のアンドリュー・チャップマンさんも、マイケルさんがうっ血性心不全で亡くなったことを伝えている。

チャップマンさんが撮影を手掛けた『タクシードライバー』【写真】

 マイケル・チャップマンさんは、1935年にニューヨークで生まれ、マサチューセッツ州ウェルズリーで育ち、コロンビア大学を卒業した。卒業後は、中西部のエリー・ラッカワナ鉄道で働いたり、米陸軍に一時期従事していたこともあったが、彼の義父ジョー・ブランさんによって、CMのカメラ・アシスタントやフォーカスプラーの仕事を始め、やがてドキュメンタリーや長編映画にも関わっていった。

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 マイケルさんはカメラオペレーターとしては、アラン・J・パクラ監督の映画『コールガール』、フランシス・フォード・コッポラ監督の『ゴッドファーザー』、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ジョーズ』などに関わり、撮影監督としてはハル・アシュビー監督の『さらば冬のかもめ』でデビューする。

 そして名匠マーティン・スコセッシ監督とタッグを組み、名作『レイジング・ブル』では、ほとんど手持ちカメラでモノクロの撮影を行い、ボクシングのシークエンスでは、俳優にストラップ・カメラをつけて撮影した。『ラスト・ワルツ』では、10台のカメラを使用してバンドや有名アーティストを撮影。またマイケル・ジャクソンさんの楽曲「Bad」のミュージックビデオを撮影した経験もある。

 その後は『ロストボーイ』『キンダガートン・コップ』『ライジング・サン』などの撮影に関わり、『レイジング・ブル』と『ハリソン・フォード 逃亡者』で2度、アカデミー賞撮影賞にノミネートされた。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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