ADVERTISEMENT

ムーラン主題歌で注目!城 南海、転機は10冠達成したカラオケバトル

『ムーラン』日本版主題歌を担当した城 南海
『ムーラン』日本版主題歌を担当した城 南海

 ディズニー実写映画『ムーラン』の日本版主題歌「リフレクション」を担当した歌手・城 南海(きずき・みなみ)。昨年デビュー10周年を迎えた城は、故郷である奄美大島の民謡“シマ唄”をルーツに持ち、その情感豊かな歌声は、「THE カラオケ★バトル」(テレビ東京)で番組史上初となる10冠を達成し、 さらにはNHK大河ドラマ「西郷どん」の劇中歌と大河紀行テーマにも起用されるなど、歌手としてのキャリアを着実に積んでいる。今回、ディズニー映画の日本版主題歌アーティストに抜てきされ「自分の人生を重ね合わせながら歌った」という城に、楽曲に懸ける思いと共に、圧倒的歌唱力の裏側にある素顔に迫った。

【動画】城 南海、世界進出も視野に!インタビュー映像

「リフレクション」歌唱&訳詞は自身の人生を重ねながら

『ムーラン』

 年老いた父親のために、“男性”と偽って戦場に赴く勇敢なヒロイン・ムーランの活躍を描く本作。その心情を歌った主題歌「リフレクション」は、世界中で愛され続ける壮大なバラードだ。本国では、1998年公開のアニメーション版に続きクリスティーナ・アギレラが歌い、日本版主題歌を城が担う。

ADVERTISEMENT

 「実写版ということで、アギレラさんの歌は、オーケストラも歌い方もさらに壮大になっていて、また新しい『リフレクション』が生まれる感じがして、一人のファンとしてすごく感動しました」と絶賛する城。同時に気合いも入ったそうで、「老若男女問わず、皆さんが歌いやすいように、あえてグイン(シマ唄独特のこぶし)を抑えていますが、愛しい人に思いを届けるようなシマ唄ならではの伸びのある歌い方でわたしらしさを精一杯表現しました」と自信をのぞかせる。

 今回、訳詞にも挑戦した城は、「『リフレクション』は、20年以上愛され続けている名曲。わたしも大好きな曲なので、オリジナル版の良さを壊さないように、英語の母音をとにかく意識して訳詞しました」と述懐。“わたしを生きる”をテーマに、ムーランになりきって創作したという言葉には、自身の人生を重ね合わせた。

 「ムーランが愛しい家族を思いながら戦いに出ていくところ、そして、偽りの自分と本当の自分の間で揺れ動くところは、自分とすごく重なる部分でしたね。わたし自身も故郷を離れて、東京という新たな場所でいろんなチャレンジをさせていただいているのですが、自分らしく生きることがなかなか難しくて」と厳しい現実を吐露。「今でも毎日、本当の自分を探しながら歌っているのですが、ムーランの生き様にわたし自身の心の葛藤を込めて表現できるよう、訳詞や歌い方には相当こだわりました」と思いを述べた。

ADVERTISEMENT

全ては“シマ唄”の素晴らしさを伝えるために

『ムーラン』

 兄の影響でシマ唄と三味線を始めたという城は、10年前、鹿児島市内の公園で歌っているところをスカウトされ上京。「シマ唄をより多くの人に聞いてもらいたい、より多くの人にその魅力を伝えたい、という思いでオーディションを受けさせていただいたので、合格してから上京を決断するまで、いっさい迷うことはなかった」と当時を振り返る。

 しかも、そのプロセスが本作を彷彿させる潔さ。「ムーランもお父さんに内緒で身代わりになることを決意し、家を出ていきますが、実はわたしも、歌手になることを決意して、父に内緒で学校を転校し、半ば強引に上京したんです。途中でバレてしまって、父は内緒にしていたことに相当ショックを受けていましたが、今は誰よりもわたしを応援してくれています」と笑顔を見せる。

 以後の活躍は前述通りだが、シンガーとしての転機は、2014年7月に初出演を果たし、10冠を達成した歌番組「THE カラオケ★バトル」だという城。「小数点第3位まで競い合うのですが、歌に点数が付くという経験がなかったので、すごく勉強になりました。選んだ曲を正確に歌うだけでなく、どれだけそこで自分らしさを出せるか、そしてカバー曲にどう取り組めば良いか……1曲をマスターするために何百回と練習するんですが、負けず嫌いの性格に火が付いた感じでしたね(笑)。これをきっかけにファンの方もコンサートに来ていただけるようになったので、本当に大きな転機になりました」。

ADVERTISEMENT

 カラオケバトル10冠から大河ドラマの挿入歌、そして昨年デビュー10周年を迎え、今年は名曲「リフレクション」の日本版主題歌アーティストに抜てきされるなど、新たな可能性を自らの力で切り拓いてきた城。その視線は、日本だけでなく世界にも向けられ、「国境を越えてシマ唄の素晴らしさを伝えることが大きな夢」と目を輝かせる。「わたしのなかにあるルーツ(奄美大島の心)を大切にしながら、これからもいろんなことに挑戦し、生涯をかけて『自分らしさ』を見つけていきたい」……城が歌う「リフレクション」は、その通過点でありながら、今の彼女にとって最も“自分らしい”生き様を表現していると言えるだろう。(取材・文:坂田正樹)

映画『ムーラン』は「Disney+(ディズニープラス)」プレミアアクセスで独占公開中*追加支払いが必要です

『ムーラン』日本語版主題歌・城 南海にインタビュー! » 動画の詳細
  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT

おすすめ映画

ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT