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『アジョシ』から10年…あの天才子役の現在

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キム・セロン(2018年撮影)
キム・セロン(2018年撮影) - Han Myung-Gu / WireImage / ゲッティ イメージズ

 韓国映画『アジョシ』が2010年8月4日に本国で公開されてから今日で10年。ウォンビンふんする主人公の男と心を通わせる少女・ソミを演じ、天才子役として注目を浴びたキム・セロンのこれまでの活躍と現在を紹介する。

『アジョシ』の頃のキム・セロン【写真】

 2000年7月31日生まれのセロンが映画デビューを果たしたのは2009年。その作品は韓国の巨匠イ・チャンドンが製作を務めた『冬の小鳥』で、彼女は幼くして孤児になった少女を繊細に演じて話題を集めた。同作はカンヌ国際映画祭に特別招待され、映画初出演にして主演を務めたセロンは、韓国の俳優として最年少でカンヌのレッドカーペットを歩いた。

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 その翌年には、『アジョシ』が2010年の韓国興行収入第1位となる特大ヒットを飛ばし、大韓民国映画大賞新人女優賞を最年少で受賞。セロンはこの2作の映画での活躍を通して、スター子役として名を馳せることになった。

 2011年には「私の心が聞こえる?」でドラマデビューし、その後も、日本の大ヒットドラマのリメイクにあたる「女王の教室」(2013)や、復讐愛憎劇「華麗なる誘惑」(2015)、ファンタジー時代劇「魔女宝鑑 ~ホジュン、若き日の恋~」(2016)などのドラマに出演。特に「魔女宝鑑」ではすっかり大人の女優へと成長した姿を披露し、子役のイメージからの脱却に成功した。

 映画界では、『バービー』(2012)や『隣人 -The Neighbors-』(2012)、『悪魔は闇に蠢く』(2014)といった作品で活躍。なかでも、ぺ・ドゥナと共演した『私の少女』(2014)は第67回カンヌ国際映画祭のある視点部門に選出され、セロンは2度目のカンヌ参加を果たすことに。昨年日本公開された『守護教師』(2018)では人気俳優マ・ドンソクと共演し、失踪した同級生を捜そうと奔走する女子高校生を演じた。

 現在は、数多くの有名人を輩出してきた中央大学校の演劇映画科に在学中。2019年にはアメリカのドラマを韓国でリメイクした「レバレッジ 最高の詐欺師たち」で女泥棒役に挑戦し、今年1月にはドラマ「サイコだけど大丈夫」のキム・スヒョンソ・イェジと同じ事務所である「Goldmedalist」に移籍したことが発表された。7月31日には20歳の誕生日を迎えたばかりで、新たな事務所で今後どのような活躍を見せるのか期待が高まっている。(編集部・吉田唯)

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