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『パラサイト』IMAX版&モノクロ版上映決定<ポン・ジュノ監督コメント>

『パラサイト 半地下の家族』モノクロ版ビジュアル
『パラサイト 半地下の家族』モノクロ版ビジュアル - (C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

 第92回アカデミー賞で、韓国映画、アジア単独映画として初の作品賞に輝いたポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』のIMAX、及びモノクロ版の上映が決定し、モノクロ版の予告編が公開された。公開日は決定次第、告知さされる。

『パラサイト 半地下の家族』モノクロ版予告

 本作は、全員失業中の貧しい一家と裕福な社長一家という、本来交わることのない2つの家族が接触したことから巻き起こる騒動の顛末を描くドラマ。カンヌ国際映画祭パルム・ドール(最高賞)をはじめ各国の映画祭を席巻し、アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4冠に輝いた。

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 IMAX上映は、北米ではオスカー獲得後の2月に1週間限定で行われており、映像はIMAX仕様に合わせデジタルリマスターされたバージョンとなっている。

 一方、モノクロ版は通常版(カラー)がカンヌ国際映画祭でお披露目をされる前に作られた。制作の理由について、ポン監督は「黒澤明、ジャン・ルノワール、ジョン・フォード、アルフレッド・ヒッチコックなど偉大な監督たちのフィルモグラフィーには、モノクロ映画の時代とカラー映画の時代とがありますが、私たちの世代はモノクロ映画を作る機会がありませんでした。自分もクラシックの仲間入りをしてみたいという夢を、最新のデジタル技術のおかげで実現することができました」と語り、観客に以下のようにメッセージを寄せている。

 「同じ映画がモノクロになることで、鑑賞体験がどれだけ変わるものか、面白く感じていただけると思います。私は今まで二度このバージョンを観ていますが、初めは寓話のように感じられ、まるで昔の物語を見ているかのような不思議な感覚になりました。二度目は、映画がより現実的で鋭く感じられ、まるで刃物で切りつけられるかのようでした。俳優たちの演技がさらに際立ち、より登場人物を中心に映画が展開しているようにも思えました。観客のみなさんが、カラー版の鑑賞体験と比較しご自身の『パラサイト』モノクロ版の鑑賞方法を見つけてくれたら嬉しいです」(編集部・石井百合子)

『パラサイト 半地下の家族』モノクロ版予告編 » 動画の詳細
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