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矢部太郎、ミニシアターは「避難所のような場所」

「ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金」ロゴ
「ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金」ロゴ

 芸人、漫画家の矢部太郎が13日、小規模映画館を支援するクラウドファンディング「ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金」のラストスパートとなるイベント「ミニシアター・エイドLIVE#ミニシアターと私」(YouTube配信)に参加。ミニシアターは自身にとって「避難所的な場所」と熱い思いを語った。

 同プロジェクトの発起人の一人である濱口竜介監督と、アーヤ藍(MOTION GALLERY)を相手にトークを展開した矢部。濱口監督は矢部が「ミニシアター・エイド基金」の支援者だったことからイベント出演をオファーしたそうで、矢部のヒット漫画「大家さんと僕」の大ファンであることを告白。この漫画をキーワードに、矢部から映画館、ミニシアターへの思いを引き出していった。

 矢部は本プロジェクトを支援した理由について「(発起人である)濱口、深田晃司監督の作品を観ていて、この取り組みも知っていて、参加しようと思っていた。HPを観たらものすごく多くの方が賛同されていて、今の危機的状況を知った。失われてしまうかもしれないミニシアターが自分にとってどれほど大きい存在なのか、コレクター(支援者)のコメントに『救われた』『思い出』『未来』というワードが並んでいて、心を打たれた」と真摯に語った。

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 17時に開始されてからイベントを視聴していたという矢部は、ディノスシネマズ札幌劇場の支配人・横澤康彦の「自分にとって映画館は逃げ場所」という言葉に賛同し、「ミニシアターでいろんな表現、世界を知り勇気をもらった」と述懐。地方公演の際にミニシアターに行くことも楽しみにしているそうで、「ミニシアター・エイド基金」でこれまで訪れた劇場の名前を発見して感慨深かったとも。

 濱口監督は、ミニシアターを「他者と出会う場所」とし、「大家さんと僕」の中で矢部が年の離れた大家さんに戸惑いながらも親睦を深めていく描写を引き合いに出しながら矢部に問いかけると「(大家さんの話は)僕だけの感覚で他の人には伝わらないかもしれないけど、セリフや線でかたちにすることができれば、たとえ理解してもらえなくても価値はあるのではないか。それはいろんな映画を観て考えたことです」と答え、濱口監督はそれに共鳴し「自分の映画に出てほしい」とラブコールを送っていた。

 「ミニシアター・エイド基金」は4月13日よりMOTION GALLERYでスタート。わずか3日間で1億円を達成し、その後も外出自粛傾向の長期化を見越して段階別のストレッチゴールを設け、GW連休明けの5月7日には2億5,000万円を突破。3億5,000万円を目標額に、5月14日23時59分まで継続する。ラストスパートイベントには全国のミニシアターの支配人のほか、茂木健一郎(脳科学者)、片渕須直(映画監督)、林海象(映画監督)、中村高寛(映画監督)、玉城ティナ(俳優)、加藤るみ(タレント/映画コメンテーター)、森崎ウィン(俳優)、井浦新(俳優)、斎藤工(俳優/映画監督)、渡辺真起子(俳優)、小泉今日子(俳優)ら多数の著名人をゲストに迎えた。(編集部・石井百合子)

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