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「麒麟がくる」第五回はまるでRPG 光秀、鉄砲の謎を巡る旅へ

第五回「伊平次を探せ」より
第五回「伊平次を探せ」より - (C)NHK

 16日放送の大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK総合・毎週日曜20時~ほか)第五回「伊平次を探せ」の放送を前に、制作統括の落合将および演出の藤並英樹が取材に応じ、「ロールプレイングゲームのようなイメージ」と演出意図を明かした。

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 第四回で、美濃(岐阜)の守護代・斎藤道三(本木雅弘)から、瀕死の重傷を負ったとされる尾張(愛知)の織田信秀(高橋克典)の容態を探ることを命じられた望月東庵(堺正章)の目付け役として、尾張に潜入した明智光秀(長谷川博己)。第五回では鉄砲の作り方を探るべく腕利きの鉄砲鍛冶・伊平次を探すミッションに加え、足利将軍家が鉄砲を大量に必要としている理由を探るため、再び京(京都)に向かう姿が描かれる。

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 この回の演出を担当した藤並は「タイトル『伊平次を探せ』が表しているように、光秀が伊平次を探しながら、足利義輝将軍(向井理)、(将軍奉公衆の)細川藤孝(眞島秀和)らと出会い、(将軍奉公衆の)三淵藤英(谷原章介)、(戦国大名・三好長慶の家臣)松永久秀(吉田鋼太郎)らと再会する姿が描かれる。まさにロールプレイングゲームのような回です」とコンセプトを説明。

麒麟がくる
道三(本木)から命を受け、光秀(長谷川)は鉄砲を巡る謎を解き明かすため再び京へ

 落合は「このドラマの特徴は、美濃・尾張と、京の幕府という二つの軸となる場所を渡り歩きながら、それぞれがどう変わっていくかを光秀の目を通して語っていくこと」と述べると、華やかなキャストが集結する本エピソードへの期待を煽る。

 なかでも公式サイトのあらすじにあるように、光秀が、偶然再会した久秀から「鉄砲の真の力が互いをけん制させ、戦を減らす抑止力になる」という事実を知ることが、今後の展開に大きな意味をもたらす。藤並は「戦を減らすということの解釈ですが、ただの平和主義ではなく、秩序を守ることで領地、土地を守ることにつながるという考えです。久秀と光秀の会話シーンでは、それぞれの立ち位置が明確になっていきます」と語る。

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麒麟がくる
光秀は京で、将軍奉公衆の三淵藤英(谷原)らと再会する

 第四回で常在寺の住職・日運が、本能寺が密かに鉄砲を作らせているという噂を光秀に伝えていた。その設定について、藤並は「本能寺で鉄砲を作っていたという確固たる史実はありませんが、時代考証の先生にお話を聞いても番組上の創作ではありますが、あながち嘘とも言えず、許容範囲内だと話されていました。劇中出てくる、国友村(現在の滋賀県長浜市国友町)では鉄砲を生産していた事実があります。詳しくはこの回の“紀行”でも紹介されます」と話していた。(取材・文:磯部正和)

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