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マット・デイモン、クリスチャン・ベイルとの殴り合いは「非常に重要だった」

この二人、本気で殴り合ってます。(『フォードvsフェラーリ』より)
この二人、本気で殴り合ってます。(『フォードvsフェラーリ』より) - (c)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

 1966年のル・マン24時間耐久レースをめぐる実話を映画化した『フォードvsフェラーリ』(公開中)より、クリスチャン・ベイルとダブル主演を務めたマット・デイモンがインタビューに応じ、劇中で描かれる二人のケンカシーンについて語った。

激しすぎ!マット・デイモンとクリスチャン・ベイルのケンカシーン【動画】

 米最大の自動車メーカー、フォード・モーター社から、「ル・マン24時間耐久レースでのフェラーリ撃破」という任務を請け負った二人の男の挑戦と友情を描いた本作。マットが演じたのは、天才ドライバーのケン・マイルズ(クリスチャン)とタッグを組む気鋭のカー・デザイナー、キャロル・シェルビーだ。

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 元レーサーという経歴を持ち、数々の名車を世に送り出したキャロル。実在する人物にふんしたマットは、キャロルに関する資料を参考にしながら、彼の「プライベートな部分」に注目して役作りに励んだ。「キャロルは外向的でカメラの前に立つことが多く、資料はたくさんあったが、ほとんどパブリックな部分を捉えたものだった。僕はプライベートな部分を知ることに注目して、キャロルをよく知る人に直接会って情報収集した。映画ではビジネスモードのキャロルと、そうでない時の二つの顔を観ることができるはずさ」

 ル・マンでの快挙を成し遂げるべくレースカー開発に燃えるキャロルだが、時にケンと殴り合いのケンカに発展することも。マットは、クリスチャンとのケンカシーンについて「キャロルとケンの関係を描く上で非常に重要だった」と語る。「キャロルがケンのもとを訪れて、帰ってきてほしいと頼み込む。ケンのひねくれた性格を理解しているキャロルは、ケンと口論になるとわかっているんだ。結局、キャロルが謝罪するやいなや、ケンから顔面パンチを喰らってケンカが始まる。このファイトは、二人の関係を象徴していると思うんだ」

 マットは『ジェイソン・ボーン』シリーズ、クリスチャンは『ダークナイト』3部作と、アクション映画の常連である二人だが、本作では意外な物を使ったユニークな殴り合いを披露している。マットも「ジェイソン・ボーンとバットマンが殴り合っているんだ(笑)」と笑顔を見せつつ、「ゴミ箱のフタや食料品を使って殴り合うのは、『ジェイソン・ボーン』シリーズと違う点だよ。一度缶詰めを手にするも、危ないからパンで殴るところとか、キャロルの優しさが出ているよね」と振り返った。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

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