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『IT/イット』子供ルーザーズ、最初は役とキャストがバラバラだった!

1作目『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』でのルーザーズ・クラブ
1作目『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』でのルーザーズ・クラブ - Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』および完結編『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』のアンディ・ムスキエティ監督とプロデューサーのバルバラ・ムスキエティ(二人は姉弟)が来日時にインタビューに応じ、ルーザーズ・クラブの子役たちとの思い出を明かした。

【画像】こんなに美しく成長!『IT/イット』子役たちの現在

 ルーザーズ・クラブは、行方不明の弟を捜す吃音気味のビル、口が達者なメガネのリッチー、病的なほど過保護に育てられて薬が手放せないエディ、父に怯える少女ベバリー、太った転校生のベン、ユダヤ司祭の息子スタンリー、アフリカ系のマイクから成る、落ちこぼれでいじめられっ子の子供たち7人組。アンディ監督は、そのキャスティング過程が特に記憶に残っていると振り返る。

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 「実は、最初は皆、今とは違う役のオーディションを受けに来ていたんだ。エディ役のジャック・ディラン・グレイザーはスタンリー役を受けに来て、スタンリー役のワイアット・オレフはビル役を受けに来て、ビル役のジェイデン・マーテルはエディ役(笑)を受けに来ていて。素晴らしい思い出だ。皆がそろった時、これは素晴らしいものになると思った」。今となってはそれ以外の選択肢が思いつかないほど、ぴったりなキャスティングとなっている。

 そして子供たちは『IT/イット』1作目の撮影を終える頃には本当の友達同士になっていたため、完結編の撮影で再集結した際には、すぐにかつてのルーザーズに戻っていたという。アンディ監督は「子供たちは本物の固い絆で結ばれていたから、完結編でこのグループのケミストリーを再現するのはたやすかった。彼らは友達同士としてかつてないほど親しくなっていたからね。何かのフリをする必要なんてなかったんだ」と笑みを浮かべる。

アンディ・ムスキエティ、バルバラ・ムスキエティ
こんなに大きく!リッチー役のフィン・ウォルフハードとエディ役のジャック・ディラン・グレイザー - Matt Winkelmeyer / Emma McIntyre / FilmMagic / Getty Images

 しかし2作の撮影は2年あいだが空いたため、1作目の撮影時は12、13歳だった彼らは15歳に。成長期の真っただ中で、例えばリッチー役のフィン・ウォルフハードは現在身長が178センチにもなっている。アンディ監督は「彼らは大きくなっていたよ(笑)。背が高くなって、顔も変わっていた。だから、僕たちは彼らの顔をデジタルでちょっと修整した。12歳の時の姿に戻すためにね」と明かしたが、バルバラは「だけど彼らの魂は全く変わっていなかった。彼らはルーザーズの皆と一緒に過ごすのが好きで、いい友達なんだけど、それだけじゃない。彼らが1作目でわたしたちのところに来た時、みんな素晴らしくて、本当に賢い子供たちだった。わたしが思うに、彼らはあの夏、ただの友達ではなく、同志を見つけたの」と子供ルーザーズの間にある絆について力説。

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 「子供の頃と全く変わっていなかった」というバルバラの言葉でアンディ監督は何かを思い出したようで、「完結編でちゃんと“子供”を演じてもらわなきゃと思ったのは、ジャック(エディ役)に対してだけだよ」と笑って打ち明ける。「彼はエディを15歳みたいに演じていたから(笑)。僕が『ジャック! 君は12歳ってことを忘れないで!』と言ったら、『あ、OK! 出来るよ!』っていつもの早口で(笑)。すぐに変えてくれたけどね。彼はとても才能があって、とても賢くて頭の回転が速いんだけど、時々ものすごく気が散っているんだ(笑)。だから僕が引き戻さないといけない」と愛情たっぷりに語っていた。(編集部・市川遥)

完結編『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は公開中

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