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今夜『万引き家族』放送!息子役・城桧吏の名演に注目

映画『万引き家族』劇場公開当時の城桧吏
映画『万引き家族』劇場公開当時の城桧吏

 カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した映画『万引き家族』が今夜(フジテレビ土曜プレミアム・20日21時~)、地上波初放送される。劇場公開当時、多くの視線を集めた息子役の城桧吏に改めて注目したい。

【写真】城桧吏、パルムドール受賞トロフィーと初対面!

 本作は、『誰も知らない』『そして父になる』などの是枝裕和監督による人間ドラマ。親の年金を不正受給していた家族が逮捕された事件に着想を得たという物語が展開する。“家族”をテーマにして多くの作品を世に送り出してきた是枝監督が、家族をこえた絆を描いた話題作だ。

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 本作で血ではなく犯罪でつながる家族の父・治を演じたのはリリー・フランキー。母・信代役を安藤サクラ、信代の妹・亜紀役を松岡茉優、祖母・初枝役を樹木希林が務めた。そんな実力派俳優陣がそろうなか、ストーリーの核ともいえる役割である息子・祥太役を担ったのは、オーディションで選出された城桧吏。

 城は繊細な演技が求められる難しいテーマの作品でありながら、名優陣に引けを取らない演技で観客を魅了した。劇場公開当時はまだ11歳だったが、城のあどけなくも芯の通った表情や、切ないシーンを見事に演じ切った姿は、多くの人の心に残っていることだろう。

 撮影では、台本は渡されずその場の指示によって演じていった。公開当時のインタビューで、セリフの多いシーンは特に緊張したがそれにもすぐに順応することができたと明かしており、ポテンシャルの高さをのぞかせた。

 大きなスクリーンに映る自分自身の姿を見るのは「不思議な感覚」だったというが、今後はアクションにも挑戦したいと語るなど意欲を見せていた。名監督のお墨付きを得た演技力。さらなる飛躍が期待される。

 2006年生まれの城は7歳でスカウトされて、事務所入り。『万引き家族』のほか、山崎賢人が主演を務めたヒットドラマ「グッド・ドクター」では病を抱えていることが判明する天才ボーイソプラノ歌手という難役に挑み、NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」では鈴木亮平ふんする西郷吉之助(隆盛)と二階堂ふみ演じる愛加那の長子・菊次郎役を務めるなど、活躍が続く。(編集部・小山美咲)

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