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周防正行が熱弁!新作『カツベン!』撮影現場レポート

周防正行監督
周防正行監督 - (C) 「2019カツベン!(仮)」製作委員会

 『Shall we ダンス?』『舞妓はレディ』などで知られる周防正行監督の最新作『カツベン!(仮)』(12月公開)の撮影現場取材会が昨年10月、福島県で行われた。周防監督が本作に込めた思いを語った。

成田凌の“あごトン”にキュン!【写真】

 本作は、およそ100年前、映画がまだ無声で「活動写真」と呼ばれていたころに活躍した“活動弁士”の物語。映像にあわせて解説や口上を入れる活動弁士は、日本独自の文化として当時大人気だった。その活動弁士になることを夢見る主人公・染谷俊太郎役を成田凌が務める。

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 この日は、成田演じる俊太郎の活弁シーンの撮影が行われた。撮影現場は、福島市民家園にある国指定重要文化財の旧広瀬座。明治20年に芝居小屋として建てられ、映画館としても使用されたことがある同施設を、監督は「美しい」と表現。文化財として保護されている建物のため、美術などの手を加える際には、壁の前にさらに壁を作るなどさまざまな工夫がなされているとのこと。

 そんな歴史ある建物での撮影では、フロックコートを着た俊太郎役の成田が活弁を披露し、当時の衣装を身にまとった客席のエキストラたちの爆笑をさらっていた。舞台袖で時間があれば活弁の練習を繰り返す成田のことを、周防監督は「可愛らしい人」と語り、「オーディションのときは二枚目的な現代青年という感じで見ていたんだけれど、撮影に入っていくと映画自体にコメディー要素があるので余計にすごく可愛くて」と笑顔を見せる。

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(C) 「2019カツベン!(仮)」製作委員会

 本作には、成田のほか黒島結菜永瀬正敏高良健吾竹中直人渡辺えり音尾琢真井上真央小日向文世竹野内豊が名を連ねるが、周防監督はキャスティングについて「大正時代の映画って古臭くてサイレントで渋い感じがしちゃうんだけど、当時のエンターテインメントの最先端で、若者が活躍しているんですよ。日本映画の初期っていうのは若者が作っていたんだってことを伝えたかったので、なるべく若いキャスティングにしたかった」と考えを述べた。

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(C) 「2019カツベン!(仮)」製作委員会

 また、成田、永瀬、高良ら活動弁士を演じるキャストは、実際に全国で活躍する現役活動弁士の片岡一郎坂本頼光などに指導を受けた。何度も活動弁士による映画を観たことがある周防監督は「それぞれの個性にあわせて誰の指導をしてもらうかも決めたんです。僕が直感的に今回の映画のイメージとして割り振った。やっぱり師匠に似てくるんで」と明かす。

 また、俊太郎が活弁で会場を盛り上げるシーンでは、ほかの登場人物たちの物語も展開。「どこまで(劇中の)映画の画を見せて、どこから本筋のストーリーのキャラクターの会話の画にするのか、その切り分けが難しい」と活弁の面白さを伝える難しさと活弁そのものの魅力を語った。(編集部・梅山富美子)

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