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樹木希林さん、逝去2か月前に撮影 遺作ドイツ映画8月公開

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亡くなる約2か月前に撮影
亡くなる約2か月前に撮影 - (c)Constantin Film Verleih GmbH/ Mathias Bothor

 昨年9月に亡くなった女優・樹木希林さんの遺作となるドイツ映画『Cherry Blossoms and Demons(英題)』の日本公開が8月に決まった。樹木さんにとって初の海外映画が女優として最後の出演作となった。

カンヌ国際映画祭での樹木さん【写真】

 本作は、酒におぼれ人生を見失ったドイツ人男性カール(ゴロ・オイラー)と、かつて彼の父と親交があった日本人女性ユウ(入月絢)が、人生を取り戻すために共に旅をする物語。樹木さんは二人が訪れる旅館・茅ヶ崎館の女将を演じている。

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入月絢
『Cherry Blossoms and Demons(英題)』より

 茅ヶ崎館は神奈川県茅ヶ崎市に実在する旅館で、2018年7月6日~16日に実施された日本での撮影の主なロケ地となった。樹木さんが同館を訪れたのは、小津安二郎監督の映画『秋刀魚の味』(1962)の撮影時に、杉村春子さんの付き人として参加して以来。当時、樹木さんが小津監督と時間を共に過ごした部屋で、亡くなる約2か月前に撮影は行われた。

 劇中には樹木さんが庭を眺めながら、黒澤明監督の映画『生きる』(1952)に登場する曲「ゴンドラの唄」を歌うシーンがある。樹木さんが「いのち短し 恋せよ乙女~」と歌う姿は「まるで彼女が私たちに遺してくれた最後のメッセージのようだった」と、メガホンを取ったドーリス・デリエ監督は語っている。

 また、長年、樹木さんの演技に魅了されてきたというデリエ監督。樹木さんの最後の演技を見ることは「哀しくもあり、同時にとても美しさに満ちた体験」と表現し、劇中の樹木さんは「心温かく、オープンで、非常に情に厚い存在であり、それゆえに観客は彼女にぐっと心を掴まれ、強烈な感動を感じる」と明かしている。(編集部・小松芙未)

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