ゆうばり、名古屋の“奇抜な映画館”特集上映に沸く!白石和彌、ボイメン田中俊介も来場

ゆうばりを盛り上げた!

 名古屋のユニークな映画館シネマスコーレが製作にかかわった映画を集めた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019」の特集上映プログラム「奇抜な映画館・シネマスコーレの日」が10日に夕張商工会議所で行われた。

【写真】ゆうばりを熱くさせた!(イベントの様子)

 1983年2月に故・若松孝二監督がインディペンデント映画の拠点として設立した名古屋の映画館シネマスコーレは、日本のインディーズ映画や、アジア映画などを中心に個性豊かなラインナップで番組を編成。ユニークなプログラムやイベント、そして映画への愛情あふれるスタッフの存在で観客のみならず、多くのクリエイターたちに愛されているミニシアターである。

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 この日上映したのは、熱量あふれる濃いキャラクターで注目される同映画館の副支配人・坪井篤史氏に密着したドキュメンタリー映画『シネマ狂想曲~名古屋映画館革命~』。中川運河の魅力を再発見・認識させる「中川運河再生文化芸術活動助成事業」(愛称:中川運河助成ARToC10)の企画で、ロケ地再訪のツールとして製作された短編映画『中川運河サンダーボルト』(北岡真紀子監督)と『マンドリンの女』(白石和彌監督)。そして名古屋のアイドルグループ BOYS AND MEN田中俊介が多重人格の殺人鬼を演じた『恋のクレイジーロード』(白石晃士監督)の4本。

「シネマスコーレさんにはお世話になりっぱなし」だという白石和彌監督

 会場には、本映画祭のファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門の審査委員長を務めた白石和彌監督も来場。孤独な少年が、マンドリンを弾く不思議な女性と出会うせつない記憶を描き出した『マンドリンの女』について、「僕の自伝というか。自分の子ども時代の両親の離婚の話をもとに作ろうと思って。『麻雀放浪記2020』を準備している間の土日2日間で撮りました。ちょうど台風が直撃して、大丈夫か? と思いましたが。子役が出ていて撮影が8時を過ぎると怒られるんで、なんとか2日間で撮りました」と裏話を披露した。

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 「シネマスコーレさんにはデビュー作からお世話になっていて。『日本で一番悪い奴ら』は北海道を舞台とした映画なんですけど、名古屋でも撮影を行いました。シネマスコーレさんを通してエキストラもお願いしたりとお世話になりっぱなし」という思いから『マンドリンの女』のオファーも受けることにしたという。

 同作は20分の短編作品で予算は65万円。「収支を計算したら64万4800円でした」と笑う白石監督に対して、プロデューサーを務めたシネマスコーレの木全純治支配人も「これはプロの技術力でしか撮れません。俳優の選定も素晴らしかった」と舌を巻いていた。

ボイメン田中俊介、いい笑顔!

 この日は『恋のクレイジーロード』に出演した BOYS AND MEN の田中も来場。「去年の2月に撮影をして、5月にシネマスコーレで上映が始まりました。この作品をいろいろな場所で上映できるのは幸せなこと」としみじみ語る田中。同作は、坪井副支配人と白石晃士監督が田中の出演作を観て「一緒に映画を作りたい」とラブコールを送ったところから立ち上がった企画だったという。

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 疾走するバスの中でシャベルを抱えて女装した男(宇野祥平)が殺人鬼カップルと対峙する姿をエネルギッシュに描いている衝撃作で、「だいたいの作品はなんとなくでも現場のことは覚えているんですけど、この現場は本当に覚えていなくて。必死だったということもありますけど、カットがかからなくて、どうしようとかも、どうなるかとかも考えていなかった気がします」と振り返る田中だった。

 そんな熱狂的な舞台あいさつもいよいよ終盤。木全支配人は「タイトルに『奇抜』とつけてもらいましたが、確かにうちは奇抜なんでしょうね。ミニシアターが全国にあるということが映画を支えている原点だと思う。映画館をはじめ、一緒にインディペンデント映画界を盛り上げていきたいなと思うので、よろしくお願いします」と呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)

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