アカデミー賞前哨戦で西部劇『ザ・ライダー』に作品賞 賞レース開幕
非営利団体IFP(インディペンデント・フィルム・プロジェクト)主催の第28回ゴッサム・インディペンデント・フィルム・アワードが発表され、ハリウッドの賞シーズンがスタートした。
【写真】トニ・コレット主演のホラー映画『へレディタリー/継承』
作品賞は、日本では未公開の西部劇『ザ・ライダー』が獲得。頭部損傷でロデオ人生を終えることになった若きカウボーイが、新しい自分と人生の目的を探す姿と、アメリカ中部の男とは何かを描いた映画。クロエ・ジャオ監督は新作の撮影に入っているため、プロデューサーのモリー・アシャーが代理でトロフィーを受け取った。「クロエはとても謙虚なので、わたしたちが受賞するとは夢にも思わなかったでしょう。この映画は、わずか6人でサウスダコタのパイン・リッジ保留地で撮影したものです」とモリーはコメントし、主演のブレイディー・ジャンドローへの感謝の言葉を述べた。
最多4ノミネートの『女王陛下のお気に入り』は無冠に終わり、同じく4ノミネートだった『ファースト・リフォームド(原題)/ First Reformed』は脚本賞とイーサン・ホークが男優賞を獲得している。(澤田理沙)
主な受賞結果は以下の通り。
■作品賞
『ザ・ライダー』
■男優賞
イーサン・ホーク 『ファースト・リフォームド(原題)』
■女優賞
トニ・コレット 『へレディタリー/継承』
■脚本賞
ポール・シュレイダー 『ファースト・リフォームド(原題)』
■ゴッサム観客賞
『ウォント・ユー・ビー・マイ・ネイバー?(原題)/ Won't You Be My Neighbor?』
■ビンガム・レイ・ブレイクスルー監督賞
ボー・バーナム 『エイス・グレイド(原題)/ Eighth Grade』
■ブレイクスルー俳優賞
エルシー・フィッシャー 『エイス・グレイド(原題)』
■ドキュメンタリー賞
『ヘイル・カウンティ・ジス・モーニング、ジス・イブニング(原題) / Hale County This Morning, This Evening』