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梶裕貴、大丈夫!?病んだキャラクター「やりやすかった」

会場をわかせた梶裕貴
会場をわかせた梶裕貴

 声優の梶裕貴が24日、都内で行われたアニメーション映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』初日イベントに登壇し、“病んだキャラクター”が「やりやすかった」とぶっちゃけてファンの笑いを誘った。この日は、石見舞菜香入野自由rionos(主題歌)、岡田麿里(監督・脚本)、堀川憲司(プロデューサー)も来場した。

【写真】笑顔で会場に手をふる梶裕貴ら

 本作は、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』シリーズや『心が叫びたがってるんだ。』などの脚本を手がけてきた岡田が初監督を務めたアニメ。10代半ばで外見の成長が止まり、数百年を生きるイオルフの民の少女マキア(石見)と、親を失った赤ん坊エリアル(入野)の出会いが紡ぎ出す、出会いと別れ、かけがえのない時間の物語。

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 岡田監督は「なかなか企画が通らなかった」と打ち明けつつ、企画から5年、制作開始から3年という長い年月をかけて完成した本作の公開に感無量の面持ち。さらに、「テレビシリーズと違って、作っている間に観てくださった方の反応がないので、時に不安になりながら、お互いに声をかけ合って作ってきました」と語ると、「みなさんに観ていただく日のためにみんなで頑張ってきたので、今は嬉しい気持ちと緊張の気持ちがいっぱいです」と作品公開初日の喜びを噛みしめた。

 マキアが密かに思いを寄せる少年クリム役を担当した梶は、これまでにも岡田監督が脚本を務めた作品に出演しており、それらのファンでもあることから「初監督作品にも関われたら嬉しいなという思いと、今までの感謝の意味を込めて何かお手伝いさせていただきたいという思い」があったことを吐露。また、プレスコ(台詞を録音後に画を作る手法)前に、アニメでは珍しく実写ドラマや映画などで行われる本読みをしたことも明かすと、「作品にかける監督やスタッフの気持ちが伝わってきて、僕らもそれに乗っかり、読み合わせから全力投球の剛球でやってこられました」と振り返った。

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 しかし、石見が役作りについて「根本的な性格はマキアと(自分は)近い所があったので、等身大で素直に向き合っていけたらと思っていました」と発言していたことから、“病んだキャラクター”のクリムを担当した梶は、「(もし)僕がクリムと似てるとなると、観終わった皆さんは『あいつ、大丈夫か?』ってなるんじゃ……」と危惧。入野から「たぶん麿里さんは、そういう部分を見抜いたんじゃ?」とツッコまれると、梶は「正直、クリムが後半以降、病んでしまう感じになりましたけど、そっちの方がやりやすかった」とぶっちゃけ、会場を沸かせた。

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 そんな梶について、「クリムは(脚本の)台詞だけだと病んでいる感じが強いけど、梶さんの(声には)病んでいても、人柄というか真面目な優しさがある」と病んでいることを否定せずに、その声を褒める岡田監督。すかさず梶から「僕、そう(病んでいるように)見えてますか?」と詰め寄られると、岡田監督は録音後に制作したアニメの表情に「病んでいるところではなく、おだやかな切なさが強調されていた」のは梶の声のおかげであることを伝え、梶を納得させていた。(取材・文:錦怜那)

映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』は全国公開中

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