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『ブレードランナー 2049』は自分のアイデアばかり…リドリー・スコット吐露

『ブレードランナー 2049』より
『ブレードランナー 2049』より - Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 SF映画の金字塔『ブレードランナー』でメガホンをとったリドリー・スコットが、製作総指揮にまわった続編『ブレードランナー 2049』について、そのアイデアのほとんどが自らのものであること、そして2時間43分という上映時間の長さにも言及した。Vultureが報じている。

新旧ブレードランナーが対面!『ブレードランナ 2049』場面写真

 『メッセージ』などのドゥニ・ヴィルヌーヴがメガホンを取り、前作の脚本家でもあるハンプトン・ファンチャーと『オリエント急行殺人事件』などのマイケル・グリーンが脚本を執筆した続編。リドリーは「(ささやき声で)自分の言うことに注意しなくてはいけない、言うことに注意しなくてはいけない」と前置きしつつ、続編について「あまりにもクソ長すぎる。ちきしょう! それに脚本のほとんどが私のアイデアなんだ」と発言。リドリーの名は脚本にクレジットされていないが、「かなりの時間を脚本家と過ごしたよ。クレジットはされていないけど、されたらそれは、私もその会話をテープレコーダーしなくてはいけなかったということだからね。良い脚本家に対してそんなことはできないよ。でも、その過程に携わっていたことを証明するためなら、無数の証拠があるけど、いちいち面倒くさいからね」とも明かす。

 リドリーはその具体例をあげる。(以下、ネタバレあり)「根底にあるアイデアは『ブレードランナー』からきている。タイレルは大富豪だ。彼のビジネスのおそらく5か10パーセントはAIだ。神のように、彼はすべての目的のために完璧な存在をつくり出した。人間とは見わけもつかないほどのね。そして彼は言う。『わかるかい? 僕はAIをつくる。男と女の、彼らは互いにAIであることを知らない。僕は彼らを引き合わせ、彼らは恋に落ちる。彼らは結ばれ、子供を授かる』。それが最初の映画だ。続編は、その赤ん坊に一体何が起きたのか? 赤ん坊は必要だが、その母親は登場できない。だから母親は授乳から4か月後に、不可解な死を遂げなくてはならない。木の下で箱の中に見つかる骨。それらは全て私のアイデアだ。デジタルガールフレンドも私のだ。プリスから進歩させたかった。オリジナル版でのプリスはとてもセクシーだっただろう?」。上演時間の長さも一因となって、興行成績では苦戦とも報じられていただけに、リドリーに言わせれば、改善の余地もあったということなのかもしれないが、それでも「完璧な続編」との声もあがるなど、作品の出来栄えに高い評価を得ている。(編集部・石神恵美子)

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