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ISISと3年戦った女性兵…オリヴィア・ワイルド製作の話題のドキュメンタリー

左からデヴィッド・ダーグ監督、オリヴィア・ワイルド、女性志願兵ハナ・ボーマンさん
左からデヴィッド・ダーグ監督、オリヴィア・ワイルド、女性志願兵ハナ・ボーマンさん

 テレビシリーズ「Dr. House -ドクター・ハウス-」のオリヴィア・ワイルドが、製作総指揮を務めた注目の短編ドキュメンタリー『フィア・アス・ウィメン(原題)/ Fear Us Women』について、女性志願兵ハナ・ボーマンさん、デヴィッド・ダーグ監督と共に、11月8日(現地時間)ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【写真】ボブ頭が印象的だった『トロン』のオリヴィア

 本作は、カナダ出身のハナさんが、シリアでクルド女性防衛部隊(YPJ)としてイスラム過激派組織ISISと3年間戦った日々を捉えた話題のドキュメンタリー。激しい戦場での闘いと戦地での女性の視点を克明に描いている。

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 すでに小さなドキュメンタリー作品に参加したことがあり、(カメラを向けられることには)慣れていたというハナさん。今作のアプローチを受けた理由について、「西洋の人々にクルド女性防衛部隊に関して話すことは、より重要な兵役に思えたの。西洋の人たちは、クルド人の話を『同様の不満を10年以上も聞いているから、誰も気にしていない』と答えるほどなのよ。だから、クルド人と西洋人との間に架け橋が必要だと思っていたわ。クルド人がどんな人たちで、彼らが何に対して戦っているのか知ってほしかった。特にクルド女性防衛部隊は、女性権利のために戦っているから、より理解してほしかったわ。クルド人をできる限りドキュメントし、クルド人と彼らの葛藤に人間味を持たせることが重要だったのよ」と大きな使命感を持っていたこと明かした。当初はビデオ・ダイアリー(自身が友人に見せるためだけに撮影)も手掛けていたそうだ。

 製作経緯についてダーグ監督は「僕はジャーナリズムのプロジェクトを、長年、中東でやっていて、2014年にはイラクやヨーロッパに行って避難民の危機について取材したんだけど、その間にクルド組織・人民防衛隊(YPG)とクルド女性防衛部隊について学んだんだ。初めは、クルド女性防衛部隊がISISと戦っている事実に、『クルド女性防衛部隊って?』と聞き返したくらいだったよ。でもその話を聞いて、とても興味を持ち、もっと深く学びたいと思ったんだ。そこで、僕とパートナーのディエゴ・トラヴァーソは、さまざまな女性の戦いをドキュメントし、その間に誰か(主人公として)このクルド女性防衛部隊について語れる人物を探したんだ。西洋人の女性志願兵がいると知り、その志願兵を主人公にすることで、西洋の人たちにも共感を持ってもらえると思い、ハナにアプローチをかけたんだ」と語った。

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 ハナさんのストーリーを語ることの重要性について、オリヴィアは「デヴィッドが今作の映像を送ってくれて、すごく(ストーリーに)影響を受けたの。クルド女性防衛部隊がいるなんて全く想像していなかったから。もっと西洋の人たちの注意を引くことが必要だと思ったわ。女性の友愛、婦人団体、男性による女性の権利へのサポートと保護などを描いた、信じられないほどのストーリーであるだけでなく、特別な人間のストーリーとしても興味深かったの。苦境から立ち直る際のヒロインのシンボルとして、彼女の精神力、女性の特質、勇気などからインスピレーションが湧いたし、そんなストーリーを世界と共有できることに興奮しているわ」と語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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