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一心不乱に殴り殺す!漫画「ミスミソウ」実写映画ヒロイン決定!

監督を魅了した佇まい 映画『ミスミソウ』の山田杏奈
監督を魅了した佇まい 映画『ミスミソウ』の山田杏奈 - (C)押切蓮介 / 双葉社 (C)2017「ミスミソウ」製作委員会

 「ハイスコアガール」「でろでろ」で知られる漫画家・押切蓮介の代表作を実写化する映画『ミスミソウ』のヒロイン役が、女優の山田杏奈に決定した。壮絶なイジメと復讐がテーマの作品で、メガホンを取った内藤瑛亮監督(『ライチ☆光クラブ』)は、「彼女の佇まいから発せられる悲哀と透明感のある暴力性は比類ないものでした。とりわけ、一心不乱に殴り殺すアクションは最高でした。惚れ惚れとしました」と山田の才能を高く評価している。

【画像】透明感あふれる美少女・山田杏奈

 原作は、あまりに残酷で救いのない展開から、インターネット上ではトラウマ漫画の代表格として必ずと言っていいほど挙げられる話題作。人間の複雑な感情を描いた表現力や、悲しく切ない物語への評価も高く、押切ファンの間でも一二を争う人気を誇る。

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 山田が演じるのは、東京から雪深い田舎に転校してきた主人公・野咲春花。転校先でイジメの標的にされ、同じく転校してきた男子生徒・相場晄(あいば・みつる)を心の支えに必死に耐える春花は、ある日、残酷な光景を目の当たりにしたことで心が崩壊し、壮絶な決断を下す。

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『ミスミソウ』原作の野咲春花 (C)押切蓮介 / 双葉社

 『咲-Saki-』の染谷まこ役などで注目を浴びている山田は、本作で映画初主演。原作について「バイオレンス要素だけではなく、人間の心の深いところまで描かれていて魅力的で私自身大好きな作品です」といい、「学生ものではありますが、キラキラした青春とは別の切り口から誰かを思うあまりに誰かを傷つけてしまう苦しみや切なさを表現したいと思い、精一杯やらせていただきました」と語っている。

 本作の企画には紆余曲折があったといい、監督の内藤にオファーが届いたのは、何とクランクインの1か月前。あまりの準備期間のなさに悩んだが、“山田を撮りたい”という思いから承諾した。現在は「現場で吹雪のなか静かに佇む山田さんを見て、その直感は正しかったと感じました」と手ごたえを感じているようだ。

 キャッチコピーも「卒業まであと2ヶ月-。私ね、人を殺したの」と衝撃作になるのは間違いがなさそうな本作。三角草(ミスミソウ)とは、厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花。春花は、そして山田は、ミスミソウのように美しい花を咲かせることになるのか。(編集部・入倉功一)

映画『ミスミソウ』は2018年4月7日より 新宿バルト9ほか全国順次公開

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