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クリストファー・ノーラン、『ダンケルク』は黒澤明の名作からインスピレーション

未来のクリエイターとトーク! 来日中のクリストファー・ノーラン監督
未来のクリエイターとトーク! 来日中のクリストファー・ノーラン監督

 ハリウッドの名匠クリストファー・ノーラン監督が24日、六本木の YouTube Space Tokyo で行われた映画『ダンケルク』スペシャルトークイベントに出席し、映画制作を目指す100名の学生たちの前で、フィルム撮影にこだわる理由や、本作が黒澤明監督の『羅生門』からインスピレーションを受けていることを明かした。

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 学生たちの質問に答える形でスタートしたトークショー。映像の世界に入ったきっかけを聞かれたノーラン監督は「7~8歳のころから映画を作っています。最初は、父がスーパー8カメラを貸してくれたのがきっかけでショートフィルムを作ったのですが、だんだん規模が大きくなっていったんです」と驚くべき回答。

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 幼少期から映画を制作していたノーラン監督だが、映画作りに大切なのは「映画をたくさん観て楽しむこと」だと力説。ビッグバジェットのハリウッド作品を世に送り出しているが「重要なのは予算規模ではありません。常に同じ姿勢を貫き、感じた衝動にしたがってイメージをフレームの中に収めることが大事なんです」と呼びかけた。

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学生たちと語らうノーラン監督

 また、デジタル全盛のなか、フィルムへこだわる理由を聞かれると「深みがあり、自分の目で世の中を観ている感覚に近い。僕のようにリアリズムを追求する作品にはフィルムが適しているんです」と回答。続けて「もちろんデジタルに適したジャンルもある。アナログとデジタルは違うメディアという認識。両者は競合しないんです。でも、ここでアナログフィルムがなくなってしまうと、次の世代の方が映画を作るときに選択肢を失ってしまう」と若い世代のクリエイター候補生たちに熱い思いを伝えていた。

 さらに日本映画を観るかと質問されたノーラン監督は「いろいろな日本映画を観ています。なかでも黒澤明監督の『羅生門』は、違う話が散在しているが、最後一つの大きな物語にまとまっていくところが印象深い。この映画も『羅生門』からインスピレーションを受けているんです」と発言し、会場を沸かせた。(磯部正和)

映画『ダンケルク』は9月9日より全国公開

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