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「おさるのジョージ」ドキュメンタリー、日本人監督が明かす意外な事実!

本作が長編初監督作品となるエマ・ライアン・ヤマザキ監督
本作が長編初監督作品となるエマ・ライアン・ヤマザキ監督

 世界中で愛読されてきた絵本「おさるのジョージ」のドキュメンタリー映画『モンキー・ビジネス:ジ・アドベンチャーズ・オブ・キュリアス・ジョージズ・クリエイターズ(原題) / Monkey Business: The Adventures of Curious George’s Creators』について、8月8日(現地時間)、ニューヨークJCC マンハッタンで開催されたルーフトップ・フィルム・フェスティバルでの上映後Q&Aで、エマ・ライアン・ヤマザキ監督が語った。

【写真】マーガレット&H・A・レイ「おさるのジョージ」

 本作は、世界中で愛された絵本「おさるのジョージ」のクリエイター、H・A・レイマーガレット・レイ夫妻を描いたドキュメンタリー。二人の生い立ちから出会い、ブラジルでの結婚、パリ滞在、そしてアメリカへの移住など、アニメーションやアーカイブ映像、友人たちへのインタビューを交錯させながら、彼らの人柄を映し出している。

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おさるのジョージ
アニメーターのジェイコブ・カフカ、ヤマザキ監督、ナレーターのサム・ウォーターストン

 今作の製作経緯についてヤマザキ監督は「長編ドキュメンタリーの題材を2014年の春に探していたとき、友人から『おさるのジョージ』の著者について知っているかと聞かれたの。わたしは『おさるのジョージ』を日本で読み、日本の猿を描いていると勘違いしていたので、世界的な絵本だと知らなかったのだけど、その友人の母親がレイ夫妻の遺産管理団体の女性レイ・リー・オンを知っていて。レイ夫妻を描いた映画はまだ存在していなかったこともあって、製作することにしたわ」と答えた。

 レイ夫妻はわれわれが愛する世界をイラストレーションで創造してきたこともあり、今作でもアニメーションが使われたが「実際に今作のスタッフのほとんどはニューヨーク大学に共に通っていた友人たちで、当時アニメーターを探していたら、誰からもジェイコブ・カフカを薦められたの。彼とは2、3年もの間仕事をすることになったわ。彼にずっと仕事をしてもらうために、わたしは編集などの他の仕事もして、彼と彼が指揮するチームには1万5,000ページにも及ぶアニメーションを描いてもらったのよ」とヤマザキ監督。そのアニメーションの映像は劇中で見事に躍動している。

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 出版当時の絵本について、最初の5作の絵本はH・A・レイの名前しか載っていなく、残りの2作からマーガレットもクレジットされるようになったという意外な事実がある。ヤマザキ監督は「マーガレットの性格からすると、彼女がそれまで我慢していたのが信じられないけれど……ハンス(H・A)の死後にはその意思を引き継ぎながらも、彼女の名前を先に記すようになったのよ(笑)」と明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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