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『(500)日のサマー』監督、新作はニューヨーク舞台の独立系映画

日本では『gifted/ギフテッド』が11月23日に公開されるマーク・ウェブ監督
日本では『gifted/ギフテッド』が11月23日に公開されるマーク・ウェブ監督

 映画『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督が、新作『ジ・オンリー・リビング・ボーイ・イン・ニューヨーク(原題) / The Only Living Boy in New York』について、主演のカラム・ターナーと共に、8月8日(現地時間)ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【写真】『(500)日のサマー』フォトギャラリー

 大学卒業後、実家を離れた青年トーマス(カラム)は、同じアパートに住む謎の男ジェラルド(ジェフ・ブリッジス)と出会い、彼から人生のアドバイスを受けていく。ある日、出版社で働く父親イーサン(ピアース・ブロスナン)と浮気相手ジョアンナ(ケイト・ベッキンセイル)の不倫現場を目撃してしまい……。

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 ニューヨークの街に憧れていたというウェブ監督は「今作で描かれているニューヨークは、僕がウィスコンシン州から引っ越してくる以前に想像していたもので、ニューヨークへのロマンチックなアイデアが盛り込まれているんだ」と明かす。そんなニューヨークを舞台に成長していく主人公の青年トーマスを演じたカラムは「彼は自分の人生から現実逃避をしている最中で、できる限り両親から離れようとしているんだ。文学的な青年でライター志望だけど、(自身の人生において)何か新鮮味が欠けた状態にあり、なんとか前進しようとしていたときに、隣人の男ジェラルドに出会うんだ」と説明。この出会いがトーマスの運命を変えることになる。

 カラム・ターナー
『グリーンルーム』で注目を浴びたカラム・ターナー

 『グリーンルーム』で注目を浴び、今作ではほぼ全シーンに出演しているカラムは「最初はかなり緊張したね。でも素晴らしい俳優たちが周りにいたことで心を落ち着かせて演じられたよ」と振り返る。特にジェフとの共演が印象深かったそうで「彼との仕事はわずか5日間の撮影と全員参加のリハーサルだけだったんだ。気づいたらもう終わっていたという感じだったね。実際の彼は本当に良い人なんだよ!」と称賛した。

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 優れた独立系映画製作の難しさについてウェブ監督は「小さいけれど特別な映画を製作することは、以前よりもさらに難しくなったね。僕が『(500)日のサマー』を製作したのは、独立系映画全盛の最後の頃だったんだ。SNSの数も今ほどなく、上質なテレビ作品も少なかったよ」と話し、「(大作とテレビ作品の)中間にある独立系映画は存続が危うくなったけど、今作の製作において幸運だったのは、Amazonが脚本を気に入って製作してくれたことだね」と続けた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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