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『トランスフォーマー』と大ベテラン俳優、意外な組み合わせの理由

マイケル・ベイ監督は天才と語る大俳優アンソニー・ホプキンス
マイケル・ベイ監督は天才と語る大俳優アンソニー・ホプキンス - (C) 2016 Industrial Light & Magic, a division of Lucasfilm Entertainment Company Ltd., All Rights Reserved (C) 2017 Paramount Pictures. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS, and all related characters are trademarks of Hasbro. (C) 2017 Hasbro. All Rights Reserved.

 全世界ですでに5億5,000万ドル(約605億円・1ドル110円計算)を突破する大ヒットを記録中の『トランスフォーマー』シリーズ最新作『トランスフォーマー/最後の騎士王』。トランスフォーマーたちと人類の間にある多くの謎が明かされる本作で、その謎の鍵を握る人物として、イギリスを代表する名優アンソニー・ホプキンスが出演している。ド派手なアクションシリーズとホプキンスの組み合わせは、少々意外に感じられるが、本作のどんな点に彼が惹かれたのか? インタビュー嫌いとして知られるホプキンスだが、終始上機嫌な様子で、その理由を語った。(数字はBox Office Mojo調べ)

【動画】オプティマスが敵に!

 「私のエージェントが、『マイケル・ベイ監督の映画に出演するのはどうだい?』と言ったから、『面白そうじゃないか』と答えたんだ。マイケル個人のことは知らなかったけれど、好印象を持っていたのでね。そして彼に会って、この映画についていろいろと聞いたら、その頭の良さに驚かされた。天才だと思ったよ。スピルバーグやヒッチコックのような、本物のフィルムメイカーなんだ。映画について、私以上に熟知していると感心した。その時に、とても良い映画になる、という予感がしたんだ」。

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 そう語る大ベテランのホプキンスは、ベイ監督の現場を、「考えている暇も、退屈したり、疲れたり、怠慢になったりする暇もない」と評し、どんどん撮影を進める演出スタイルを大いに楽しんだという。

 「本当に素晴らしいと思ったよ。彼は完璧を求めるんだ。いや、完璧というより、僕らに100パーセント仕事に打ち込んで欲しいと思っている。良いことだと思うよ。私もかなりの出演料をもらっている以上、それこそ150パーセント仕事にコミットするべきだといつも思っている。だから、遅刻してくるヤツとか、セリフを完璧に覚えていない共演者がいると、『何やってんだ』と言ってしまうんだ」。

 『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター役でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、俳優としてこれ以上ない名声と成功を手にいれたホプキンスに、良い俳優になるためにはどうするべきかを尋ねると、「まじめになりすぎないようにすることかな」と意外な答え。「演技をやらないと誰かが死ぬわけじゃない。脳外科医の手術とは違う。そこそこの頭の良さは求められるが、逆に頭でっかちになるのは良くないしね。知り合いの俳優にそういう奴がいて、監督に指図するんだ。『やめたほうがいい』と言いたくなるよ。それは君の仕事じゃないとね。僕も昔は、まじめすぎた。今はもっと楽しんでやっている。仕事をもらえること自体がとても嬉しいんだよ」と語った。(細谷佳史)

映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』は全国公開中

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