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綾野剛、主演作がジョン・ウーに絶賛される「すごすぎ」

ジョン・ウー監督からの絶賛に感無量! - 熊切和嘉監督、綾野剛、村上虹郎
ジョン・ウー監督からの絶賛に感無量! - 熊切和嘉監督、綾野剛、村上虹郎

 俳優の綾野剛が3日、新宿武蔵野館で行われた映画『武曲 MUKOKU』初日舞台あいさつに出席し、ジョン・ウー監督から寄せられた絶賛コメントに「あまりにもすごすぎて。片手間に喜べないというか、ピンと来ない」と感無量の表情を見せた。共演の村上虹郎熊切和嘉監督も登壇した。

綾野剛&村上虹郎が登壇!初日舞台あいさつフォトギャラリー

 本作は『私の男』の熊切監督が、芥川賞作家・藤沢周の「武曲」を基に描く人間ドラマ。剣を捨て、どん底の生活を送っていた研吾(綾野)が、恐るべき剣の才能の持ち主である高校生(村上)に出会い、死闘を繰り広げる。

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 129席という会場に綾野、村上が登場するとあって、この日のチケットは争奪戦。倍率は20倍で、即日完売となった。距離の近い劇場でそんな観客の熱気を目の当たりにした綾野は「いいですね。武蔵野館やっぱり好きですね」としみじみ。熊切監督も「上映後の舞台あいさつって不安なものなんですが、皆さんの表情を見て、ホッとしたといいますか。今日は感謝しかありません」と晴れやかな顔を見せた。

 2012年の『夏の終り』以来の熊切組となる綾野は、「5年前は、熊切組に入れるという喜びで、地に足がついていなくて。すごく心残りがありました。でもそれ以降、熊切さんに会うたびに、必ずまた一緒にやろうねと言ってくれて。その言葉を信じてこの日まで来て、本当によかったなと思いました」と笑顔。村上は撮影現場の様子を「現場ではほとんど監督と会話をした記憶がないんですけど、すごくキラキラした目で僕らを見つめてくれて。一番うれしそうでした。いいっすねぇ、と言ってくれるんですよ」と振り返り、綾野も「いいっすねぇ、と言われると、本当にホッとするよね」と続いた。

 そして熊切監督の映画人生に影響を与えたというジョン・ウー監督が本作を鑑賞し、「これはいろんな面で人を勇気付ける素晴らしい映画だと思います(中略)。剣闘シーンは<精>、<気>、<神>が最高境地の調和を取れています。監督や脚本家そして俳優たちが真心と情熱を込めた演出に<伝統>と<現代>の精髄が結合された映画的でとても素晴らしい作品だと思います」と絶賛のコメントを寄せている。それを受けた綾野は「非常に言葉を尽くしてくれている印象で、今後の役者人生にも大きな糧になりそうです」と感無量だった。

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 さらに「戦っていること」について質問された綾野は、「結局、自分と向き合うのをやめると、自分は役者としてやっていけないんだなと思います」とコメント。「やはり己と向き合って戦って作業していかないと。ある種、肉体的にも精神的にも自分と向き合っていない作品はお客さんに届かないと思うし、どんなジャンルの作品でも自分を踏襲していると思う。だからあらためて今の自分の立ち位置、パブリックイメージを含めて、立っている瞬間、自分と戦えるかということをきちんと確認して、実感して、体感していって。より良い形で解き放つという形をしていかないといけないと思っています」と一気に語り切った。それを聞いた村上は「めっちゃ真面目に話しましたね」とクスクス。熊切監督も「これで舞台あいさつを終わらせた方がいいかもね」と頼もしそうにしていた。(取材・文:壬生智裕)

映画『武曲 MUKOKU』は公開中

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