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コメディーが評価されない理由って?『ゴーストバスターズ』監督が語る

『ゴーストバスターズ』『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』などで知られるポール・フェイグ監督
『ゴーストバスターズ』『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』などで知られるポール・フェイグ監督

 映画『ゴーストバスターズ』のポール・フェイグ監督が、4月25日(現地時間)トライベッカ映画祭のイベントで自身の半生について語った。

【動画】白いオバケが…!『ゴーストバスターズ』

 1962年にミシガン州マウント・クレメンスで生まれたフェイグ監督は、南カリフォルニア大学映画芸術学部を卒業。その後、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのツアーガイドをしながら、スタンドアップ・コメディアンとしてステージに立つ。やがてテレビシリーズ「サブリナ」などさまざまなテレビ番組に出演するようになり、映画『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』など、映画監督として名をはせていく。

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 「この業界に入った頃、コメディーの番組や映画を観るたびに、女性はひどい役柄ばかりで、そのことに不満を持っていた」というフェイグ監督は、その理由について「僕は子供の頃、1940~50年代のロザリンド・ラッセルやキャサリン・ヘプバーンなどのコメディーを観てきたからで、彼らは当時、男性と対等に仕事をしていた」と語った。フェイグ監督の作品群では精神的に強い女性が描かれることが多く、クリステン・ウィグメリッサ・マッカーシーなど、米国内でも最も面白い女性コメディアンがキャスティングされている。

 スタンドアップ・コメディーの経験は、どのように役立ったのか。「実は、年を重ねるごとに映画の準備の仕方が、スタンドアップの準備をする過程と同様なことに気づくようになった。まず、両方とも自分が発想したものを書き出す。それから撮影では、さまざまなアイデアが必要で、そのため現場には脚本家がいてジョークを書き換えたり、俳優が即興したり、さらに僕の考えも含めるから、たくさんのアイデアが生まれてくる。それを撮影後に編集するわけだが、その編集過程がスタンドアップの過程と似ていて、映画もスタンドアップも、そこでアイデアが成立するかしないかを見極めているんだ」。

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 コメディーが賞で高評価を得にくいことについて「コメディーが本当にうまくできた場合、それは実に簡単にやっているように見える(例えばチャップリン作品のように)。それが理由で、スティーヴ・カレルはテレビドラマ『ザ・オフィス』で一度もエミー賞を受賞できなかった。実際のスティーヴの性格と全く異なった役柄だったから、彼はかなり苦労してあの役を演じていた。つまりコメディーはベストであればあるほど、評価されにくいものだ」と述べた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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