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角田光代の長編「月と雷」が初音映莉子&高良健吾主演で映画化

映画『月と雷』より
映画『月と雷』より - (C)角田光代/中央公論新社(C)2017「月と雷」製作委員会

 「空中庭園」「八日目の蝉」「紙の月」など著作が軒並み映像化されてきた直木賞作家・角田光代の小説「月と雷」(中公文庫)が、『ノルウェイの森』(2010)などの初音映莉子、NHK連続テレビ小説「ぺっぴんさん」が放送中の高良健吾主演で映画化されることが決定した。かねてから角田作品のファンだったという安藤尋(『僕は妹に恋をする』(2006)、『海を感じる時』(2014)など)がメガホンを取り、『blue』(2001)で安藤監督とタッグを組んだ本調有香が脚本を手掛ける。

【写真】宮沢りえが大金を横領する銀行員にふんした角田光代原作映画

 「月と雷」は2012年に出版された角田の長編小説で、根無し草のような生活を送る女性と息子の智(サトル)、その母子と過去に一緒に住んだ男性の娘・泰子(ヤスコ)の物語。幼少時に母が家出し、家庭を知らぬまま成長した泰子の前に父の愛人の息子が現れ、平坦な生活に変化が生じていくさまを追う。

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 ヒロインの泰子を演じる初音は「大好きな父を亡くし、東京に出るわけでもなく、清算しきれない過去を持ちながら、人の人生にかかわることに積極的でない女性」と役柄を分析。「ルーティーンのような生活、自分では平和に過ごしていたはずの日常が、智と再会して、急にその日常が変わっていくわけですけど、高良さんご本人にもそういう流れを変える力がある方だと思いました」と高良の演技力に触れている。

 一方、泰子に転機をもたらす智役の高良は「智の行動を智自身掴み切れてないからこそ、智に対してしょうがないと思えるところがいくつもあって。多くを理解しながらというよりは、その場その場で演っていた記憶です」と安藤組の現場を振り返り、「共演した、初音さんのこの現場に対する気合いの込め方は勉強になりました」と初音に賛辞を贈っており、互いに共鳴し合っている様子だ。(編集部・石井百合子)

映画『月と雷』は10月よりテアトル新宿ほか全国公開

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