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今度の『スター・ウォーズ』は日本人の琴線に触れる物語!世界最高峰の映像ローグワン上映

映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は今年一番の傑作
映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は今年一番の傑作 - (C) 2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

 壮大な『スター・ウォーズ』サーガの始まりであるエピソード4につながる直前の出来事を描いた『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が16日の公開を前にプレス向けに3D上映された。ジョージ・ルーカスが長年思い描いていたこの物語は、フォースなどの特別な力を持たない普通の人々の物語で、ハリウッド映画ではあまり描かれない方向に物語が進んでいくのが興味深い。何より驚くのは、いまだかつて見たこともない映像のクオリティー。『スター・ウォーズ』映画史上最高で、今の世界のCGの最高水準の映像を確認できる。(編集部:下村麻美)

映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』フォトギャラリー

アフターバーナーさえも表情がある

ILMの技術は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』から、さらに進化していた。スター・デストロイヤーとXウイング・スターファイターのアフターバーナーの色でさえ美しい。宇宙空間を飛び交う無数の戦闘機はタイミング、形、方向がそれぞれに計算され尽くされ、デジタルなのであたり前だが、全てピントくっきりで、高速で遠のいたり近づいたりする表現のどこにもごまかしがない。宇宙空間で破壊されるスター・デストロイヤーの破片の質感や動きなど、遠近感があまりに完璧でいつまでも見ていたくなる。

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日本人の琴線に触れる物語

泣かせる映画はハリウッドではあまり好まれないため、バジェットの大きな映画ではそのような要素は排除される。しかし、驚くのがこの大作である『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は、正攻法で泣かせてくる。泣かせる理由は一つ。キャラクターたちの目的が崇高だということ。自分や家族のためだけに戦うのではなく、正しいこと大義のために戦う。それはまるで黒澤明監督の『七人の侍』の戦士のように刹那的であるが故の美しい輝きを放つ。

ビューポイントがエンターテインメント

映像は、美しいだけではない。戦闘シーンで度々切り替わるパイロット目線の映像は、知らずのうちに観客をバーチャル体験に誘う。地上戦でも、度々下からの見上げるようなビューポイントに切り替わるため、その臨場感に心拍数がいつの間にかシンクロしてしまう。ディズニー・ランドのスターツアーズを映画館で何度も体験するような感覚だ。このような演出はストーリーラインとは一見関係がないように思われるが、観客がキャラクターとの一体感を得るためより物語に感情移入しやすくなる。

絵になるキャラクターたち

『スター・ウォーズ』シリーズでは常に人気のドロイド。R2-D2やBB-8に続く今作の愛すべきドロイドはK-2SO。もともとは帝国軍の監視用ロボットだったのが再プログラムをして反乱軍の仲間になる。性格は思ったことをすぐに口にする天然キャラ。手と足が長くちょっと『風の谷のナウシカ』の巨神兵っぽく、立ち姿が絵になる。『ローグ・ワン』のメインキャラクターは誰も皆絵になるのが特徴。ドニー・イェン演じるチアルートの棒術姿もしなやかで美しい。リズ・アーメット演じるパイロット姿もハマっているし、フェリシティ・ジョーンズが銃を背負って歩く姿、一見日本人にも見える中国人俳優チアン・ウェン演じるベイズの存在感。マッツ・ミケルセン演じるゲイレンの苦悩する表情。誰もが完璧にキャラ立ちしている。

スター・ウォーズ入門

 サイドストーリーやスピンオフという意味合いではなく、もう一つの『スター・ウォーズ』として話も、キャラクターも独立している『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は、壮大なサーガの物語の順番という面からも『スター・ウォーズ』入門として新たな若いファンを増やしそうだ。

映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は12月16日より全国公開

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