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永瀬正敏、映画館のない釜石の映画祭に現る!映画を愛する有志が主催

永瀬が登壇する『あん』と『我が人生最悪の時』の上映は、前売り券が即座に完売した
永瀬が登壇する『あん』と『我が人生最悪の時』の上映は、前売り券が即座に完売した

 映画館のない岩手県釜石市で、映画を愛する有志が立ち上げた「釜石てっぱん映画祭」(主催:釜石てっぱん映画祭実行委員会)が8月26日~28日にチームスマイル・釜石PITで行われ、記念すべき第1回のスペシャルゲストに俳優・永瀬正敏が駆けつけた。28日は永瀬出演の『あん』(2015)と『我が人生最悪の時』(1994)が上映され、トークショーを行った。(取材・文:中山治美)

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 同映画祭は東日本大震災後の心の復興や、映画文化の火を灯し続けることなどを目的に、釜石シネクラブなどの有志が実行委員会を設立して開催。“てっぱん”のユニークな映画祭名は、同市が近代製鉄発祥の地であることと、自分が皆にオススメできる確実に面白い映画を上映しようという趣旨から名付けられたという。

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 上映作品は、市民セレクターがピックアップした作品の中から、インターネットによる市民投票で決定。上位6位の『最高の人生の見つけ方』(2007)、『かもめ食堂』(2005)、『ミニオンズ』(2015)、『ひまわり』(1970)、『フラガール』(2006)、『はじまりのうた』(2013)と、実行委員会推薦の『あん』(2015)、『台風クラブ』(1985)、『我が人生最悪の時』(1994)の計9作品が上映された。

 永瀬には、東北の地方で行われる初めての映画祭ということもあり、実行委員会が“ダメ元”で打診したところ、二つ返事で快諾。永瀬の登壇の反響は大きく、登壇が決まった『あん』と『我が人生最悪の時』の上映は、100席分の前売り券が即座に完売になったという。

“餅まき”
釜石名物の祝い事で行われる風習“餅まき”を行う永瀬正敏

 『我が人生最悪の時』では自身が歌うエンディング曲が流れた直後に永瀬が登場。照れ臭そうにマイクを握った永瀬は「上映中の音が楽屋に丸聞こえなんですけど、エンディング曲ではさすがに楽屋から外へ逃げました。懐かしいやら、恥ずかしいやら(苦笑)。でも、昔の作品が今でもこうして上映され、きっと林海象監督も喜んでいると思います」と挨拶した。

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 同作は、2005年に閉館した横浜・黄金町の横浜日劇の2階に事務所を構える探偵・濱マイクを主人公にした、ハードボイルト探偵ドラマ。“私立探偵 濱マイク・シリーズ”として映画3部作と、テレビシリーズが制作された永瀬の代表作だ。いまも続編を待望する声はやまないが、永瀬は「もう走れないです」とやんわり否定。

 しかし続けて「形としては探偵モノであり、ヒーローモノなのですが、実は1つも事件を解決していないんですよね。1つぐらいは解決したいんですが」と語り、続編への可能性をにじませた。

画像テキスト
永瀬正敏と、釜石てっぱん映画祭に来場したみなさん

 当時のスタッフとの絆も深く、2014年に台湾で永瀬が写真展を開いた時、『我が人生最悪の時』の台湾ロケ・スタッフが大挙して会いに来てくれたという。永瀬は「嬉しかったですね。この間、しょっちゅう会っていたという訳ではないのに、同じ釜のメシを食った仲間が自然と集まってくれる。良い映画でした」と振り返った。

 また林監督とは、香川・高松で撮影される新作『BOLT』でもタッグを組む。司会者から「『我が人生最悪の時』には次回作の予告も付いているという作品なのですが、ということは、シリーズ2弾を来年の映画祭で上映しないといけませんね」と話を振られると、永瀬は「じゃあ来年は林監督と一緒に来ないと」と再訪を約束。最後は、釜石名物の祝い事で行われる風習“餅まき”を行い、市民との交流を楽しんでいた。

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