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石原さとみ、戦争ドラマ主演に苦しい胸の内…

戦争について思いを馳せた石原さとみ
戦争について思いを馳せた石原さとみ

 女優の石原さとみが5日、NHK局内で行われた「スペシャルドラマ 戦艦武蔵」完成試写会に出席し、いわくつきの戦争ドラマ主演での苦しい胸の内を明かした。この日は、共演の勝地涼渡辺美佐子津川雅彦岡崎栄(作・演出)、小松昌代(制作統括)も登壇した。

【写真】エレガントな石原さとみ

 絶対に沈まない軍艦と言われながら、アメリカ軍の攻撃で40発をこえる爆弾・魚雷を受けて撃沈した、世界最大の戦艦「武蔵」。本作は、昨年3月にフィリピンの海底で71年ぶりに発見された武蔵に関わる人々の魂の交流を描いた人間ドラマ。石原は、武蔵の乗組員だった祖父の最期を知るために四国へと旅立つ主人公・真中麻有を演じる。

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 実は本作は、岡崎が30年以上前に企画して製作に取り掛かるものの、事情によって撮影の二日前に中止になったといういわくつきの作品。そんな経緯もあり、岡崎は「ようやくできました。胸がいっぱいです」と感無量の面持ちだ。

 「戦艦大和は知っていたけど戦艦武蔵は知らなかった」と話す石原も、本作を通して戦争にまつわる知られざる事実を勉強できたことに感謝すると、「大先輩の皆様と共演できて貴重な経験ができました」と役者として次につながる糧を得たことを匂わせ、満足げな表情。また、自身が小学生の時に亡くなった祖父母についても言及。これまでも祖父母の話は母から聞いていたものの、撮影中に改めて尋ねたところ、「今まで母が話せなかった苦労や乗り越えたことを話してくれた」そうで、「胸が熱くなりました。この作品のおかげです」としみじみと語った。役に関しては、戦争の被害者として戦う人々に強い感情を寄せることがこれまでなかったことから、「すごく胸が苦しくなりました」と述懐した。

 麻有が四国で出会うお遍路の青年・篠原徹役の勝地は、「僕は戦争を経験している世代ではないですけど、下の世代に伝えなければいけないし、そのためにもっと戦争について知らなければいけないと思っていた時にこの作品と出会えたので、運命を感じました」と吐露。さらに、「(製作が)30年前じゃなくて良かった。僕、生まれてないし……」と素直な思いも打ち明け、会場の笑いを誘った。(取材/錦怜那)

ザ・プレミアム「スペシャルドラマ 戦艦武蔵」はBSプレミアムにて8月6日よる7時30分~(89分版)、NHK総合にて9月3日よる9時~(73分版)放送

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