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伊勢谷友介、チャラい男から本物の役者に成長させてくれた佐藤浩市に感謝

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「浩市さんは本当にいろいろなところで助けてくださった」伊勢谷友介
「浩市さんは本当にいろいろなところで助けてくださった」伊勢谷友介

 俳優の伊勢谷友介が19日、東京国立近代美術館フィルムセンターで行われた特集上映「自選シリーズ 現代日本の映画監督4 根岸吉太郎」トークショーに来場、『雪に願うこと』で共演した佐藤浩市からの影響について語った。

 1980年代以降の日本映画をけん引してきた映画監督に、自作の中から上映作品を選定してもらい、そのデビューから現在までの足跡をたどる本特集。この日は、2005年の第18回東京国際映画祭で最高賞の東京サクラグランプリを獲得した『雪に願うこと』が上映された。

 東京での夢が破れ、故郷に戻ってきた学(伊勢谷)が、厩舎で働くことで人生をやり直していくさまを描いた本作に29歳の時に主演したという伊勢谷は、「僕のデビュー作は是枝裕和監督の作品(『ワンダフルライフ』)で、素人として出演したものですから、こういった心にうつるような芝居をさせていただいたのは初めてだった」と述懐。「僕は今でも監督の言葉を覚えています。いい加減さも含めて、ちょうどいいチャラさがあったと。僕自身も自分から遠く離れた役という感じもなかったですし」と笑ってみせた。

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伊勢谷友介
根岸吉太郎監督&伊勢谷友介

 そんな伊勢谷を「クランクインから、あっという間に役者として成長したなと感じた」と評した根岸監督は、「それはやはり(兄役の)佐藤浩市というとんでもない兄貴がいたからだと思う。役者としての先輩であり、兄貴でもある浩市が、伊勢谷さんを成長させていく原動力だった。そこが映画と重なって、チャラいところから、本物の役者になっていった。それから山崎努さんら素晴らしい先輩が支えてくれたことも大きい」とコメント。

 その言葉に「浩市さんは本当にいろいろなところで助けてくださった」と続けた伊勢谷は、「劇中で浩市さんに殴られるシーンがあったんですが、あのシーンでは、自分がやらなきゃいけないことと自分の感情がきちんと合ったような、不思議な感覚を受けました。そのロケセットを出ようとした時に浩市さんが『良かったよ』と言って、ガシッと握手してもらいました。自分が芝居をする時に、心と体がフィットするというのはどういうことなのかを感じることができて、自分の財産になりました」と晴れ晴れとした顔を見せた。(取材・文:壬生智裕)

特集上映「自選シリーズ 現代日本の映画監督4 根岸吉太郎」は東京国立近代美術館フィルムセンターにて3月27日まで開催中

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