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西島秀俊と別れがたくて、香港の名監督が泣く

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名匠から愛される西島秀俊
名匠から愛される西島秀俊 - 写真:高野広美

 香港出身のウェイン・ワン監督が、ビートたけし西島秀俊忽那汐里らそうそうたるキャストを迎えて撮り上げた最新作『女が眠る時』の撮影現場で、西島と別れがたいあまりに落涙したと明かした。

【写真】知的なゲームへの誘い?映画『女が眠る時』フォトギャラリー

 『スモーク』『千年の祈り』の名匠が初めて挑んだ日本映画『女が眠る時』は、海辺のリゾートホテルに滞在する2組のカップルを軸に、愛と妄想と狂気が交錯する群像ミステリー。西島演じる健二は、処女作こそ成功したものの以降はパッとせず、妻とも倦怠期気味の作家だ。その健二を監督は「英語版の共同脚本家とわたし自身が半分ずつ投影されたような」キャラクターだと振り返る。

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 30日間の撮影期間中には、監督の分身役を務める西島に頼りきっていたと語る監督。「だいたいアメリカの現場では、役者はなぜか監督にケンカ腰。ところがヒデとは、意見の相違があったときにも建設的に折り合いをつけられました。自分にとっては稀有な体験だっただけに、クランクアップの日、最後の撮影を終えて別れなければならないと思ったら、ちょっと涙してしまったほどです。恐らく監督である自分と役者のヒデ、そしてヒデが演じたキャラクターにオーバーラップする何かがあったのでしょう」と西島へのぞっこんぶりを吐露した。

 一方、西島も「大監督に対しておこがましいですけど」と前置きしつつ、「香港の寒空の下を歩きながら映画について語り合ったときも、取材を受けている今も、なぜかすごく近いものを感じます」と同意。脚本にないシーンの追加や突然の変更にもとまどうどころか、「当初の脚本より、もっと健二のイマジネーションや脳内に関わっていく話、ウェイン監督の知的なゲームに観客を誘い込むような形になっていきましたから。すごく楽しい現場でした」とハードルが高ければ高いほど燃える性格らしく、満足げな笑顔を見せた。(取材・文:柴田メグミ)

映画『女が眠る時』は2月27日より全国公開

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