澤穂希の人生を変えた出会いは「イチロー選手」
サッカー女子元日本代表の澤穂希が4日、映画『スティーブ・ジョブズ』（2015）公開直前イベントで、人生を変えた出会いについて話す中でメジャーリーガーのイチロー選手の名を挙げ、「イチローさんには圧倒されました。お会いして、今までにない感覚になったというか、アメリカでトップでやっていく選手ってやっぱりすごいなって。彼のこだわりの一つ一つに魅力を感じました」と述懐した。
2011年に逝去したアップル社のスティーブ・ジョブズさんの全面協力を得て、作家ウォルター・アイザックソンが完成させた評伝「スティーブ・ジョブズ」を原案に製作された本作。澤は本作について「彼の意志の強さやこだわり、信念を貫くところがすごく印象的でした」としみじみ。「日頃から全力で物事に取り組むところ、リーダー格を発揮するようなところが自分と似ているなと思いました」とジョブズさんとの共通点を述べつつ、理想のリーダー像については「口だけでなくきちんと背中を見せる、結果を出すような人」とコメント。
プライベートでは昨年8月に入籍した澤だが、夫については「白黒はっきりした人。グレーがない。わたしのことを思っていつも正直に話してくれて、嘘をつかない。この人と一緒にいたら人生楽しく、いろんなことを乗り越えていけるだろうなと思える。そこが結婚を決めた最大の理由だった」と紹介。「家の中ではどちらがリーダーか？」と問われると「主人の方だと思います」と笑顔で答えた。
この日、試写会に参加した現役大学生たちには、困難を乗り越える方法も伝授。「壁にぶつかったときは全部を受け入れます。必ず出口はあるんです。いろんな人に話を聞きながら解決策を探します。でも最後は時間が必ず解決してくれます。いつもポジティブに考える姿勢が大切です」とエールを送り、「先生になることが学生時代の夢。サッカーをやっていなかったら先生になっていたかもしれませんね」と澤らしいエピソードを披露した。（取材・文：名鹿祥史）
映画『スティーブ・ジョブズ』は2月12日よりTOHOシネマズ日劇ほかで全国公開
