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米人気コメディアン、デヴィッド・クロス主演のカルト的ドラマ

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デヴィッド・クロス
デヴィッド・クロス

 アメリカの人気コメディアン、デヴィッド・クロスが、テレビ番組「ジ・インクリーシングリー・プア・ディシジョンズ・オブ・トッド・マーガレット(原題) / The Increasingly Poor Decisions of Todd Margaret」のシーズン3について、1月5日に行われたAOLのイベントで語った。

【写真】デヴィッド・クロス出演『メン・イン・ブラック2』

 シーズン1では、さえないサラリーマンのトッド(デヴィッド)が自己啓発CDに感化されて発した言葉が重役の耳に留まり、英国でエネルギードリンクを売る業務を任されるが、英国文化や習慣になじめず嘘で対応するうちに大きな問題を引き起こす。ドラマは、トッドが英国の法廷でさまざまな罪状で訴えられているところから始まり、そこに至るまでの経緯が描かれた。シーズン2では、トッドが刑務所に入れられないように父親が協力するが、トッドはトラブルを起こして犯罪の深みにはまっていき、英国から追放、米国にも見捨てられ、北朝鮮に受け入れられた。

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 シーズン3製作の経緯について「シーズン2の最後は、国外追放されたトッドが、独裁者にだまされて核爆弾のボタンを押し、地球滅亡を予感させて終了するというエンディングだった。だがカルトファンとNetflixのおかげでシーズン3を描けた。実は昨年IFCが僕にシーズン3の製作アプローチを掛けてきたが、僕は『ダメだ、狂っている、それはできない』と言い返した。すると彼らは前章やゾンビ設定を提案し、すぐに断るのも悪いと思った僕は、シリーズを執筆したロンドン在住のライターに連絡した。1時間で突飛なアイデアを返信してきて、それを見たらシーズン3もやるしかなかった」と脚本家にも説得されたようだ。

 シーズン3のコンセプトは「今シーズンのトッドはこれまでとは異なり、シーズン1、2に出演したアンバー・タンブリンも今シーズンではステディな恋人役だ。トッドは今シーズンは自信に満ち溢れ、上品気取りだ。そんな彼が前日にクレイジーな夢を見たことを語ることで、シーズン1、2が夢であったことが発覚する」と驚きの設定を明かした。

 新たなトッドが描かれているが「シーズン1、2のトッドは誰が見ても彼が間違っているのは明確で、世界で最もバカな男だった。そのため今シーズンのコミカルな部分はシーズン1、2とは違うアプローチをした。ただシーズン1、2を観ていなければ今シーズンは楽しめないだろうし、シーズン1、2を観て面白くないと感じた人は、今シーズンは観ないほうがいい」と、ファンに捧げる作品だと語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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