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Netflix初オリジナル映画の監督が来日!「スタイルは変わっても映画は永遠」

第28回東京国際映画祭

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キャリー・フクナガ監督
キャリー・フクナガ監督

 24日、第 28 回東京国際映画祭パノラマ部門にて上映された、インターネット映像配信ネットワークNetflix初のオリジナル映画『ビースト・オブ・ノー・ネーション』の記者会見が都内・六本木ヒルズで行われ、キャリー・フクナガ監督とNetflix日本法人代表取締役社長のグレッグ・ピーターズ氏が出席した。

ベネチア映画祭で絶賛!フクナガ監督とエイブラハム!フォトギャラリー

 本作は、ナイジェリア在住の作家ウゾディンマ・イワエラによるデビュー作「Beasts of No Nation」をフクナガ監督が映画化した意欲作。アフリカで平和に暮らす一人の少年アグー(エイブラハム・アッター)が内戦で家族を奪われ、ゲリラの兵士になっていく様を鮮烈に描き、ベネチア国際映画祭で絶賛された。

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 オーディションで起用した素人のエイブラハムがいきなり同映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)を受賞する名演を見せた本作。見どころについてフクナガ監督は、「ご覧になった方にいろいろなことを感じ取って頂くために何層にも楽しめるように心掛けた。とくに少年アグーの複雑な気持ち、新聞記事を読んで『ああ、なるほど』というのではなく、身近な人を思うように心で感じ取っていただければ」と作品に込めた思いを語った。

 一方のピーターズ氏は、「Netflix初のオリジナル作品としてこの作品をお送りできることは光栄」とコメント。10月16日より全米公開と同時にNetflixユーザーに同時配信されている画期的スタイルについて同氏は、「ユーザーの中には、劇場で観たい方もいれば、劇場で観たいけれど観られない方もいる。あるいは自宅でくつろいで観たい方もいる。いろんなユーザーに多くの選択肢を用意できるのがNetflixの最大のメリット」と自信をのぞかせ、「今回はテストケースですが、今後は企画の段階からユーザーが観たいと思うような作品を製作していきたい」と意欲を見せた。

 これに対してフクナガ監督は、「往年の名作『サンセット大通り』の中で、『映画は永遠に生き続ける』というセリフが出てきますが、どういうスタイルであれ、観客が『何度でも観たい』と思うような作品を作ることが僕の使命だと思っている」と力強く語った。

 世界50か国以上、約6,900万人の会員を持つNetflixは、VOD(ビデオ・オン・デマンド)の呼称で知られる動画配信サービスによるコンテンツを月額定額制で見放題とするシステムで、日本でも9月からサービスを開始している。(取材:坂田正樹)

映画『ビースト・オブ・ノー・ネーション』はNetflixにて配信中

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