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ハーヴェイ・カイテル釜山に現る!映画作りの最悪な条件とは?

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釜山国際映画祭に来場したハーヴェイ・カイテル。いつも貫禄十分です!
釜山国際映画祭に来場したハーヴェイ・カイテル。いつも貫禄十分です!

 第20回釜山国際映画祭で3日、アメリカの名優ハーヴェイ・カイテルのトークイベントが行われた。1970年代にマーティン・スコセッシ監督の長編映画デビュー作で俳優デビューして以来、クエンティン・タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』やジェーン・カンピオン監督の『ピアノ・レッスン』をはじめ、多くの作品で強烈な存在感を見せ、本映画祭のワールドシネマ部門にて上映された『ユース(原題) / Youth』にも出演している。

 多くの若い人たちが集まっている会場を見て「今日は誰からでも何でも質問に答えるよ。特に映画関係の分野、演技や制作、メイクアップなどを学んでいる学生からの質問にはベストな答えになるようにしたいと思っている。だから恥ずかしがらずに何でも聞いてくれよ」と挨拶をしたハーヴェイ。まずは出身のニューヨークについて聞かれると「素晴らしい街だよ。映画も音楽もダンスも全てのアートがある街だ。でも演技に影響を与えるということはない。マンハッタンにあるヘルズ・キッチンと呼ばれる地区は少し危険だと言われているが、そういうところだって友人のような街だと思っている。またクイーンズという地区はマンハッタンとは全く違う。今度ニューヨークに行くことがあったら、橋を渡ってぜひ行ってみてほしいね」と答えた。

 大ファンだという男性から、「演技するにあたり最も悪い条件は?」と質問されるとハーヴェイは「それは映画作りにおいて素晴らしい質問だ」と目を輝かせ、「俳優が演技をするフィールドには、監督から自由をキープしていることも大事なんだ、オファーを受ける決断をする際にはね」と実践的なアドバイスを熱く語った。

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 また映画『ユース(原題) / Youth』を観た若い女性から「若さ」とは何かを聞かれると、少し間を置いて「君だよ」と一言。さらに間を空けてから「つまり若さとは、君が映画を観て感じたことなんだ。何を感じたかを表現してほしい、感じたことから生まれること、それが若さなんだ」と回答。いつでも新しい何かを感じること、それを表現することが若さであると説明すると、会場から拍手が起こり、長いキャリアから培った心からの力強いメッセージが会場に響いたイベントとなった。(取材・文:芳井塔子)

第20回釜山国際映画祭は、今月10日まで開催

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