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人気声優・花澤香菜、セクシーな女性役に不安あった

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登壇したキャスト陣&監督
登壇したキャスト陣&監督

 26日、フジテレビ系の深夜アニメ枠「ノイタミナ」による「ノイタミナムービー」第2弾として劇場アニメ化される「Project-Itoh」の先陣を飾る映画『屍者の帝国』の世界最速完成披露上映会が、TOHOシネマズ日本橋で行われ、声優の細谷佳正(ジョン・H・ワトソン役)、村瀬歩(フライデー役)、花澤香菜(ハダリー・リリス役)、そして牧原亮太郎監督が登壇した。

映画『屍者の帝国』場面写真

 2009年に早世したSF作家・伊藤計劃さんのオリジナル長編小説「虐殺器官」「ハーモニー」、そして伊藤さんが残した約30ページの遺稿を、芥川賞作家の円城塔が完成させた「屍者の帝国」を劇場アニメ化する「Project-Itoh」。プロジェクト第1作『屍者の帝国』でハダリー役を務めた花澤は、「こんなセクシーなお姉さん、わたしにできるんだろうかと思いました」とオーディション当時の不安を振り返ったが、「作品に関わりたいと思っていたので参加できたことがすごくうれしかったし、楽しく収録できました」と笑顔を見せた。

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 また出来上がった作品を観た花澤は「わたしはSFを読み慣れていないのですが、原作を最初に読んだとき、何度も前に戻りながら進んでいったぐらいボリュームのある作品。それが(映画では)この時間にまとまって、しかもわかりやすい世界観になっているのがすごい」と絶賛。

 すると牧原監督は「2年前から脚本を書いて、何が一番大切なのかを何度も考えました。残された伊藤さんの序文は、すごく重要だと思ったけれど、最終的には映画では使っていないんです。最初は絶対使わないといけないと思っていたのですが、伊藤さんと円城さんとの関係を考えたとき、言葉をつなぐことが大事だと思い、(序文を)使わないという選択をしました。でもすごく怖かったんですよ」と心情を吐露した。

 また主人公ワトソンを演じた細谷は「伊藤先生のプロットを、円城先生が引き継ぐ形で始まったと聞いて、ワトソンとフライデーの関係に似ているのかなって思いました」と役づくりのポイントを語ると「1回観て満足というより、何度観てもいろいろな側面が新たに出てくる作品です」と見どころをアピールした。(磯部正和)

映画『屍者の帝国』は10月2日、『虐殺器官』は11月13日、『ハーモニー』は12月4日より全国公開

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