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『フランシス・ハ』ノア・バームバック監督が絶賛する新進女優とは?

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ノア・バームバック監督
ノア・バームバック監督

 映画『イカとクジラ』『フランシス・ハ』などの秀作を手掛けてきたノア・バームバック監督が、新作『ミストレス・アメリカ(原題)/ Mistress America』について語り、主演のローラ・カークを絶賛した。

【動画】『フランシス・ハ』

 本作は、ニューヨークの大学生トレイシー(ローラ・カーク)が、都会生活になじめずにいたある日、言いたいことを口にし、自由気ままに生きてきた異母姉妹ブルック(グレタ・ガーウィグ)と意気投合し、いつの間にかブルックのライフスタイルに引き込まれていくが、彼女との付き合いを通してさまざまな問題に遭遇するというもの。ノア・バームバック監督は、グレタ・ガーウィグと脚本を共同執筆した。

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 今作でブルックは、自分が計画した人生とは違う人生を受け入れることになるが、バームバック監督自身、もし自分が計画した監督業に就いていなかったら、「実は監督になる前に、監督ではなくても、それに近い仕事を何らかの形でやろうとは思っていた。おそらく何か書き物をしていたかもしれない。でも、現在の映画撮影では、誰か(観客)が観ていなくても監督にはなれるため、今のように成功はしていなくても、何らかの形で映画を作っていたと思う」と彼なりの見解を語った。

 まだ知名度の低いローラ・カークを主演に据えたのは「グレタと共演するうえで、しっかり演技で対応できる女優でなければいけなかった。実際にはオーディションを何度も行って、そのたびにローラの演技が際立って良かった。ローラは、女優としても人としても自信がうかがえ、(彼女の役ではない)ブルックも演じられるかと思えるくらいの才気も感じた。このトレイシー役は、ブルックに尊敬の念を抱いている部分もあるが、あくまで自分の道を行くタイプでもあり、それがローラに適していた」と絶賛した。

 グレタと共に執筆した脚本について「『フランシス・ハ』でも彼女とタッグ組んだが、あの映画と違って、今作は最初に(ストーリーの)方向性が定まっていなかったから、何度かお互いがストーリーを反復しながら構成していった。通常僕が脚本を書くときは、アイデアやエンディングまで決まっているときが多いが、今作は先が見えていなかったため、逆に楽しく執筆できた。でも一度脚本が完成すると、現場では全くその内容を変えなかった」と明かした。

 映画は、現代女性をコメディー調で描きながら、彼女たちが抱える問題点を浮き彫りにした興味深い作品。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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