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ピクサーの理想とする制作期間は?『インサイド・ヘッド』監督&プロデューサーが告白

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ピート・ドクター監督とジョナス・リヴェラ
ピート・ドクター監督とジョナス・リヴェラ

 ピクサー新作映画『インサイド・ヘッド』のピート・ドクター監督と製作を務めたジョナス・リヴェラが理想とする映画制作期間について語り合った。本作は5年以上の月日をかけて製作されたが、リヴェラは「5年もかからなければナイスかな。3年でできればいいね」と明かした。

映画『インサイド・ヘッド』フォトギャラリー

 ドクター監督は、最も時間を必要とする作業はストーリーだと熱弁。「もしも空から降ってきた完璧なストーリーが手元にあったら」という仮定を口にするも、「そういうことは決してないけどね」と苦笑い。リヴェラもそれに同意すると、ピクサーにおいては何度も繰り返してやり直すことが大事だと主張。「試してみては失敗して、またやり直すという時間が1年分くらいあるけど、それは最終的にとても重要になる」と続けていた。

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 映画制作について、彼らの間には「アニメーションは全ての人のためのもの」という考えがあるといい、子供たちにもわかりやすい作品を意識しながら作っているそう。本作には長期記憶やコア記憶など、子供には言葉では理解しがたい学術的な部分も登場している。これを子供にわかりやすく伝えるために彼らが取った方法は、明るさや色などのビジュアル的な表現を駆使すること。例えば劇中に出てくる“思い出ボール”と呼ばれる記憶を保存する球体は、より重要なものほど明るく表現されているという。また実際に制作陣の子供たちに映像を観せて、彼らが映画の内容を理解できているかを確認しながら、制作を進めていったとのこと。

 ドクター監督が娘の成長からインスピレーションを得て作られた同作。16歳になった娘も映画を鑑賞したそうだが、感想は「フム。いい映画ね、お父さん」とあっさりしていたとドクター監督は肩をすくめる。監督ではなく父親としては、ティーンエイジャーの娘に振り回されているようだった。(編集部・井本早紀)

映画『インサイド・ヘッド』は全国公開中

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