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戦争の不条理を暴く名作『人間の條件』一挙上映決定!

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人間の尊厳を訴え続けた男の数奇な運命を描いた名作
人間の尊厳を訴え続けた男の数奇な運命を描いた名作 - (C)1961 /松竹株式会社

 反戦のメッセージを壮大なスケールでつづった名作映画『人間の條件』全6部作を8月1日より1週間、東京・丸の内ピカデリー2にて一挙上映することが決定した。今年は戦後70 年の節目であり、松竹120周年にもあたる。

 主演の仲代達矢は今回の上映に際してコメントを寄せ「当時の軍隊とはどういうものだったか、戦争とはいかなる悲惨なものであるか、戦争の中で、人間がどう変わっていくのか、という姿をリアルに、実に克明に描いた作品です」と作品を振り返った。また現在の日本を取り巻く状況を指摘し「『人間の條件』を改めて見て頂くということは、非常にタイムリーなことだと思うんです。 若い人にもぜひ見て頂きたいと思います」と記し、この作品を観ることの重要性を訴えた。

 舞台は昭和18年、戦火の中にある満州。梶(仲代)は召集免除を条件に、妻・美千子(新珠三千代)を伴って北満州の鉱山に赴任する。そこには過酷な労働にあえぐ現地の人々の姿があった。彼らの待遇改善のため現場監督と衝突する梶だが、そこへ軍から戦争捕虜が「特殊工人」として送り込まれてくる。良心の呵責(かしゃく)と運命に翻弄(ほんろう)される一人の男の壮絶な物語だ。

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 『切腹』(1962)、『日本の青春』(1968)で知られる巨匠・小林正樹監督のライフワークともいわれている戦争の悲惨と道徳の極地を描いた『人間の條件』全6部作は1959年から1961年にかけて劇場公開され大ヒットを記録、第21回ベネチア国際映画祭でサン・ジョルジョ賞に輝いた。原作は自ら満州戦線に従軍した五味川純平氏の半自伝的作品で、1,300万部突破のベストセラー。(編集部・那須本康)

『人間の條件』は全6部作を8月1日から8月7日まで丸の内ピカデリー2にて一挙上映

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