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女子高生殺害事件の容疑者を拷問する謎の集団…キム・ギドク監督の新作が来年1月日本公開

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映画『殺されたミンジュ』より
映画『殺されたミンジュ』より - (c)2014 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved.

 『嘆きのピエタ』(2012)、『メビウス』(2014)など衝撃的な題材、結末で知られる韓国映画界の異端児キム・ギドクの監督作『殺されたミンジュ』が来年1月に日本で公開されることが決定した。

 ギドクが監督、脚本、製作総指揮を務めた本作は、第71回ベネチア国際映画祭、第15回東京フィルメックス、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015で上映されたサスペンス。ある夜、女子高生が複数の男たちに殺害される事件が発生し、事件に関わった一人が武装した7人組の集団に誘拐され、拷問を受けて自分の犯した罪を告白するよう強要される。やがて、その集団は事件に関わった7人の容疑者たちを次々と誘拐し、拷問していく……。

 現代の韓国社会を痛烈に非難するメッセージを含んでいるという本作では、集団が登場する度に軍隊、警察官、清掃員など異なる制服を着用していたり、『春夏秋冬そして春』以来11年ぶりにギドク監督作品に出演するキム・ヨンミンが1人8役を演じ分けるなど、ギドク監督らしい大胆かつ野心的な試みが目を引く。原題は「One on One」(1対1)。意味深なタイトル、そして奇想天外な設定に込めたギドク監督の狙いとは……? 予測不可能な結末にも期待が高まる。(編集部・石井百合子)

映画『殺されたミンジュ』は2016年1月、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

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