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幻のエドガー・ライト版『アントマン』はマーベル史上最高の脚本だった…『アベンジャーズ』監督が明かす

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映画『アントマン』から電撃降板したエドガー・ライト監督
映画『アントマン』から電撃降板したエドガー・ライト監督 - Dave Hogan / Getty Images

 『アベンジャーズ』シリーズのジョス・ウェドン監督が、昨年5月にマーベル映画『アントマン』の監督を電撃降板したエドガー・ライトが手掛けた同作の脚本は「マーベル・スタジオがこれまで手にした脚本の中で最高のものだったのに」とBuzzFeed Newsに語った。

映画『アントマン』場面写真

 『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』の「コルネット3部作」(どの作品にもアイスクリームのコルネットが登場することから)で知られるライト監督は、長年『アントマン』の企画を温めており、脚本も『アタック・ザ・ブロック』のジョー・コーニッシュと共同で執筆していたが、キャストも決まった昨年5月に突如として作品から離脱。

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 「マーベルとエドガー・ライトは創造上の見解の相違により、袂を分かつことになりました。この決断は友好的なものです」と声明を出したマーベルは、その後、監督に『チアーズ!』のペイトン・リードを、脚本家に『奥さまは魔女』のアダム・マッケイを雇って作品を完成させた。日本公開は9月19日を予定している。

 ライト監督の離脱が発表された際、コルネットを高く掲げうつむく自身の写真をツイッターにアップしてその降板を嘆いていたウェドン監督は、BuzzFeed Newsから改めて今回の件について問われると「ただ理解できないんだ」とため息交じりにコメント。「脚本はマーベルがこれまで手にしたものの中で最高だっただけでなく、最もマーベルらしいものだった。『アントマン』には全く興味がなかったんだけど夢中になったよ」とライト監督の脚本を絶賛した。

 「何が間違ってしまったのかわからないよ。本当に悲しかった。疑いの余地なく、マーベルが完璧なものにできるものだと思ったから。両者のコラボレーションはこんなにも正しいと思えるのに、それ以上にその相違を重要視する理由が理解できない。違っているからこそ互いに補い合えたんじゃないかと思うんだよね」と無念の思いを口にしている。(編集部・市川遥)

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