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押井守監督、実写作品が続くも「アニメを廃業したつもりは毛頭ない」とキッパリ!

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「アニメを廃業したつもりは毛頭ない」と語った押井守監督
「アニメを廃業したつもりは毛頭ない」と語った押井守監督

 映画監督の押井守が21日深夜、TOHOシネマズ 日本橋で開催中の「東京アニメアワードフェスティバル」内のプログラム「Production I.G特集」に西久保瑞穂監督、石川光久社長とともに来場した。

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 アニメ制作会社Production I.Gが手がけた『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』『宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-』『ジョバンニの島』の3本をオールナイトで一挙上映したこの日のプログラム。1本目の『スカイ~』について「僕の中で一番の傑作」とぶちまけた押井監督は、「呼吸するように作ることができて、監督としての成熟を感じた。他の作品は、言いたいことを一方的にしゃべっていて、ゴツゴツトゲトゲしていた」と述懐。さらに「この前、『イノセンス』を久しぶりに観たんだけど、こんなにも疲れる映画を作っていたのかと。やっぱり監督は60近くならないとダメだね」とニヤリ。

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 自身、「『スカイ~』をやって以来、アニメの仕事がまったく来ない」と語る通り、近年は実写作品が続いている押井監督だが、「アニメを廃業したつもりは毛頭ない」とキッパリ。「実写も楽しくて好きだけど、電車で通いながらコツコツと画を描き続ける。そういう生活もいいんだよね。他では味わえない特殊な体験だし、シコシコ作るのは性に合っている」と付け加えた。

西久保監督、押井監督、石川社長
「東京アニメアワードフェスティバル」内のプログラム「Production I.G特集」に来場した(左から)西久保瑞穂監督、押井守監督、石川光久社長

 さらにこれからの予定について、「女子高生を題材にした実写映画が明日初号試写を迎えます。それから『パトレイバー』の劇場版もあるし、あと1本片付けなければいけない作品がある。それからはもちろん石川次第だけど、僕が死ぬまでの間にアニメでしかできないことを1本やらせてもらいたい。やりたい企画は山ほどあるけど」と押井監督が切り出すと、西久保監督も「俺も、もう1本くらいなんとかしてほしい」とラブコール

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 その言葉を受けた石川社長は「(押井作品初の英語作品)『GARM WARS The Last Druid』に出ているランス・ヘンリクセンはこの脚本を100回以上読んだ上で、『これはメジャーの会社には分からないだろうけど、混沌(こんとん)としている世の中で若者が求めているものはこの映画の中にある』と言ってくれた。ランスのその言葉を信じたい。2人がI.Gを支えてくれたので、作り続けることで、この作品をやってよかったなという時代が来ると思います」と力強く語った。(取材・文:壬生智裕)

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