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菊地凛子演じる主人公が大金求めてファーゴを訪れる待望のハリウッド新作とは?

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デヴィッド・ゼルナー(左)とネイサン・ゼルナー(右)
デヴィッド・ゼルナー(左)とネイサン・ゼルナー(右)

 ハリウッドで活躍する日本人女優、菊地凛子が主演を務めた新作『クミコ、ザ・トレジャーハンター(原題) / Kumiko, the Treasure Hunter』について、デヴィッド・ゼルナー監督と共同脚本家ネイサン・ゼルナーが語った。

【写真】映画『ファーゴ』ギャラリー

 同作は、映画『ファーゴ』をVHSで観た29歳の独身女性クミコ(菊地)が、冒頭のテロップ「これは実際にあった話」を信じ、『ファーゴ』で描かれた登場人物が雪の中に埋めた大金を探すためアメリカの都市ファーゴを目指して旅立つというストーリー。今作で菊地凛子はインディペンデント・スピリット賞の主演女優賞に、デヴィッド・ゼルナーも監督賞にノミネートされた。

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 製作までかなり時間がかかったことについて、デヴィッドは「2001年に、東京在住の日本人女性が『ファーゴ』を実話と信じ、大金を求めてファーゴを訪れたというニュースだけを聞いた。もちろん、当時はツイッターやFacebookができる以前のことで、それ以外の詳細は全くつかめなかった。でも、そのことが逆に僕らの想像を駆り立て、どうしてその女性が東京からファーゴに行き着くことになったのか、一体どんなタイプの女性が行くのかと勝手にイメージしていった」と語った。

 製作する上で日本について研究をしたのか。「特に、OLのカルチャーを学んだ。現在は変化しているが、本作の脚本を書き始めた2002年当時は、会社で同じユニフォームを着て仕事をし、まさに映画のクミコのような内気なOLや見掛けだけを気にする女性がたくさん居た。実は、本作でクミコが働いている会社は、実際に平日には社員が働いている会社で、週末に撮影許可を得て撮影していたんだ」とネイサンが明かした。

 菊地のキャスティング経緯は「脚本執筆時点では、これほどクミコが特定の人物になるとは思わなかったし、アメリカで有名でバイリンガルの日本人女優も居なかった。僕らは彼女が出演した映画『バベル』や『ナイスの森 The First Contact』を鑑賞して良いと思って、2008年に彼女に会った。その当時彼女は英語がほとんど話せず、通訳を付けていたが、好きな作品や監督を通して分かち合い、さらに大まかなコンセプトも理解してくれ、それから4年後にようやく撮影に入った」とデヴィッドが答えた。この4年間で菊地は英語を流ちょうに話せるようになり、撮影も順調に行えたそうだ。

 映画は、音楽や景色は『ファーゴ』をほうふつさせるが、それ以外は全く独自の演出が施されている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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