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『シドニアの騎士』“板野サーカス”は禁じ手だった

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(左から)塩田氏、瀬下副監督、水島監督、吉岡氏、野口プロデューサー
(左から)塩田氏、瀬下副監督、水島監督、吉岡氏、野口プロデューサー

 27日深夜、「セルルックCG作品コラボ企画『劇場版 シドニアの騎士』『楽園追放 -Expelled from Paradise-』~新しいアニメ表現への挑戦~」と題したイベントが新宿バルト9で行われ、両作品に関わったクリエーターたちが語り合った。

『劇場版 シドニアの騎士』フォトギャラリー

 対話不能な異生物との存亡をかけた戦いを描き出した弐瓶勉のコミックをアニメ化した『劇場版 シドニアの騎士』の公開を記念して行われた本イベント。昨年の11月に公開されてスマッシュヒットを記録した『楽園追放』とのコラボ企画となり、3DCG作品でありながらも、従来のセル画的な表現を実現している2作品の裏側が語られる貴重な機会となった。

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 この日は、『シドニアの騎士』から瀬下寛之副監督、ポリゴン・ピクチュアズ代表取締役の塩田周三氏、そして『楽園追放』から水島精二監督、グラフィニカ取締役執行役員の吉岡宏起氏、東映アニメーションの野口光一プロデューサーたちが参加。野口プロデューサーは「くしくも今回は東宝(『シドニアの騎士』)と東映(『楽園追放』)のコラボ企画。東宝さんから誘っていただいたんですが、こんな事ができるんだと思いました」とコメントし、会場を沸かせた。

 「超時空要塞マクロス」で確立された、ミサイルが縦横無尽に飛び交うアクロバティックな戦闘シーン、いわゆる“板野サーカス”が印象的な『楽園追放』だが、そこに触れた瀬下副監督は「僕は板野サーカスに憧れているので、逆に『シドニア~』では板野サーカスは禁止だと言ったんです。僕らがやったら個性がなくなるし、向こうの土俵に入ったら負けてしまう。『楽園~』の板野サーカスがあまりにも素晴らしかったので、付け焼き刃でやらなくて良かったと思った」とコメントする一幕もあった。

 その後もデジタルを使ったアニメ制作の裏話を次々と披露する登壇者たち。最後に塩田氏が「ツイッターとかでよく(デジタルアニメを手掛けるスタジオ)サンジゲン、ポリゴン、グラフィニカのどこが生き残るかというコメントが流れてきますが、本来はこの3社だけでなく、もっとたくさん出てこないとムーブメントにならない。このメンバーでデジタルアニメを盛り上げたいんでよろしくお願いします」と会場に呼び掛け、さらなる飛躍を誓った。(取材・文:壬生智裕)

『劇場版 シドニアの騎士』は3月6日よりTOHOシネマズ日本橋ほかにて2週間限定公開

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