ロシア、米アカデミー賞の生放送はなし

　ロシアでは第87回アカデミー賞の生中継の予定がないことを、The Hollywood Reporterが報じた。同賞の生中継を担当していたロシアの国営放送局「Channel One Russia」のテレビ欄にも生中継の記載はなく、後日録画での短縮放送が予定されていることが確認できる。

　今年はロシアから『リヴァイアサン（英題） / Leviathan』が外国語映画賞にノミネートされているのにもかかわらず、同局は授賞式終了から約20時間後となる23日（ロシア時間）夜12時に1時間50分の枠で録画番組を放送する予定。

　また同局は2013年まで同賞の生放送を行っていたが、昨年、ウクライナやクリミアとの情勢を考慮して予定していた生放送を急きょ中止。90分の録画番組を放送した。その際、助演男優賞を受賞したジャレッド・レトーの、夢をかなえようと奮闘している人々へ、ウクライナやベネズエラの国名を挙げて送ったスピーチがカットされたことで論議が勃発。同局は国際的に提供された放送を流しており、意図的に編集したものではないと説明していた。

　ちなみにウクライナのテレビチャンネル「Ukraine」は授賞式の生中継をすると発表している。第87回アカデミー賞授賞式は現地時間22日にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。（編集部・井本早紀）

第87回アカデミー賞授賞式は、2月23日（月）午前9時よりWOWOWプライムにて生中継（夜9時よりリピート放送）