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マイケル・キートンが完全復活!アカデミー賞主演男優賞最有力候補の新作『バードマン』とは?

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マイケル・キートン&アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督
マイケル・キートン&アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督

 ニューヨーク映画祭(N.Y.F.F 52)で上映されたアカデミー賞有力候補の話題作『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』について、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督と主演マイケル・キートンが語った。

【写真】マイケル・キートン出演!『ニード・フォー・スピード』フォトギャラリー

 同作は、かつてはヒーロー映画『バードマン』で人気を博したが、現在はさえない日々を送るリガン(マイケル・キートン)が、作家レイモンド・カーヴァーの短編を基に自ら主演/監督する舞台劇に再起をかけて挑戦するものの、自らのエゴで出演者(エドワード・ノートンナオミ・ワッツ)と衝突したり、衣装担当の疎遠だった娘(エマ・ストーン)に悩まされたりするというドラマ。映画『バベル』のイニャリトゥ監督がメガホンを取った。

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 リガンが再起を図る舞台劇に、レイモンド・カーヴァーの短編を選んだのは、「彼は僕の大好きな作家で、人の感情、人の限界や欠点、そして愛を掘り下げて書いている。彼が描くみすぼらしいキャラクターでさえも、愛すべき、魅力的な人ばかりだ。さらに彼の描くキャラクターは、愛が何なのかを探求し、自身に問いただしてもいて、それは今作の主人公リガンも同じだ。リガンは自身の存在の実証、愛、好意などを求めている」とイニャリトゥ監督が答えた。

 かつてバットマン役を演じたキートンは、今作で描かれるバードマンとバットマンを比較して「バットマンは、今作のバードマンのようにオルター・エゴ(リガンの分身)として、(バードマンの羽根を付けたまま)主人公リガンを追いかけ回したりはしないよ(笑)」と答え、さらにこの役については「これまで演じてきたキャラクターの中で最も難しい役だった。でもその難しさが好きだ」と語った。

 長回しの多い今作の撮影についてイニャリトゥ監督は「撮影監督エマニュエル・ルベツキは、撮影数か月前から照明の当て方や遮断の仕方を決め、撮影中はわずかな即興的な余白を残していただけだ。小さな廊下での360度回転した撮影では、俳優の足に音声のマイクを隠し、まるで子供が遊んでいるようにカメラが動き回っていて、(俳優たちは)全ての台詞やジョーク、ドアの開け方まで、そのカメラに合わせて演じなければならなかった。もっとも、その撮影手法が俳優の演技よりも勝らないように気を付けて演出していた」と答えた。

 映画は、出演者全ての演技力の高さ、撮影手法、ストーリー構成において高いレベルの作品に仕上がっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は2015年春、TOHOシネマズシャンテほか全国公開

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