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シンガー・ソングライターで脚本家、俳優、作家のニック・ケイヴを描いた映画とは?

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左から、ジェーン・ポラード、イアン・フォーサイス
左から、ジェーン・ポラード、イアン・フォーサイス

 シンガー・ソングライター、脚本家、俳優などさまざまな分野で活躍するニック・ケイヴを描いたドキュメンタリー/ドラマ作品『20,000 デイズ・オン・アース(原題) / 20,000 Days on Earth』について、イアン・フォーサイス、ジェーン・ポラード共同監督が語った。

ニック・ケイヴが脚本と音楽を担当!映画『欲望のバージニア』フォトギャラリー

 本作は、2008年にニックのシングル「Dig, Lazarus Dig!」のミュージックビデオを手掛けたイアン&ジェーン共同監督が、ニックの作詞の執筆過程や、彼のバンド、ニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズとのコラボによる曲の制作過程を掘り下げ、さらに彼の生い立ちや家族との関係も振り返ったもの。彼の本や作詞の執筆過程のアイデアをフィクション化している点も注目。

 ニックの参加経緯について、イアンは「僕ら二人がギャラリーや美術館などのビジュアルアーティストとして活動していた時にニックに初めて会って、彼にいきなりミュージックビデオを僕らに制作させてほしいと頼んだんだ。彼は承諾してくれて、その制作過程を通して、彼と友人になれた。その後も僕らは彼のスタジオでリハーサルや曲の制作過程を見ていた時に、彼から『もしこの曲の制作過程を撮りたいなら、撮ってくれ!』と言われ、いつの間にか映画製作をしていた。あくまで友情関係から映画ができたんだ」と明かした。

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 ニックは、ドラッグや窃盗などさまざまな問題を抱えていた19歳の時に、父親を亡くしている。「当時、すでに彼はバンドを結成していたが、無名でまだ成功も収めていなかった。一般の19歳は、自分自身を見つめ、将来どのように人生を送ろうか、さらに何が重要か何が重要ではないかなどを考えている時期だ。そんな時期に、交通事故で父親を亡くすのは、非常に大きなトラウマだったと思う。ある意味、その後の彼のクリエイティブな人生は、父親の喪失感を反映したものから生まれている」とイアンが語った。

 音楽界だけでなく、映画界でも仕事をするニックについて「おそらく、自分の分野ではない場所で仕事をするのは、彼にとって開放的なことなのかもしれないわ」とジェーンが答えると、イアンは「彼は楽曲を制作するよりも、むしろ映画の脚本の方が楽だと語っている。映画の方が流れるように作業ができるようだ」と明かした。

 映画は、ニックの音楽の制作過程を垣間見るだけでなく、アーティストとしての価値観も知ることができる作品だ。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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