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昭和映画で認知症予防 板橋の老人ホームで全国初の試み

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「昭和映画を活用した認知症予防プロジェクト活動」が板橋の老人ホームでスタート
「昭和映画を活用した認知症予防プロジェクト活動」が板橋の老人ホームでスタート

 認知症予防を目的にKADOKAWA・松竹・東映・東宝・日活の邦画5社とハピネットが立ち上げた「昭和映画を活用した認知症予防プロジェクト活動」の取り組みが4日、板橋区立特別養護老人ホーム「みどりの苑」でスタートし、集まった70代から80代の老人約50名が1963年に公開された橋幸夫吉永小百合主演の日活映画『いつでも夢を』を楽しんだ。

 板橋区の協力のもとに行われた本プロジェクトは、高齢者にとって青春時代の邦画を見ることが認知症の予防につながるということや、今年1月から実施されている同主催陣による昭和の名画を楽しむ「昭和キネマ横丁」の企画がシニア層からの支持が高かったことを受け、老人に元気になってもらおうと企画された。全国でも初となる試みで、板橋区内の20施設以上で順次実地されるほか、その後は活動エリアを拡大し、北区や埼玉県川越市などでも展開していく予定だという。

 イベントでは、介護施設スタッフや施設利用者を対象に、脳科学の専門家からのアドバイスをもとにした昭和映画と脳の活性化についての簡単な説明も行われ、DVD鑑賞中は老人たちの変化や行動内容をスタッフが調査、鑑賞後にはアンケートも行われた。

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 主催によれば、映画を観ることで上映当時のことを思い出したり、懐かしい場所を回想したりすることは脳を元気にする効果があるといい、「みどりの苑」施設長も「写真や映像などのツールを使って認知症の予防につなげる試みは以前からわたしどもも行っていましたし、いい企画だと思いまして今回お受けすることにしました。普段から利用者の方がDVDを鑑賞することはありましたが、こうしてイベント化することで、より喜んでいただけると思います。皆さん、イベントごとがやっぱり好きですからね」と本企画に期待を寄せる。

 この日上映された『いつでも夢を』は橋と吉永がデュエットし、大ヒットした1962年のレコード大賞曲の映画化作品。浜田光夫松原智恵子内藤武敏ら往年のスターが多数出演し、鑑賞中、老人たちは声を上げて笑うなど、作品を心から楽しんでいる様子だった。(取材・文:名鹿祥史)

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