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『ソウ』シリーズのジェームズ・ワン監督のホラー卒業宣言に、Jホラーの識者たちも賛否両論!

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(後列左から)御茶漬海苔、古澤健、鶴田法男、(前列左から)清水崇、黒沢清、高橋洋
(後列左から)御茶漬海苔、古澤健、鶴田法男、(前列左から)清水崇、黒沢清、高橋洋

 映画監督の黒沢清清水崇高橋洋鶴田法男古澤健、漫画家の御茶漬海苔ら、Jホラー界をけん引する6名の識者が28日、ドワンゴ半蔵門スタジオで行われた『インシディアス 第2章』Blu-ray&DVD発売記念「本当に怖いホラー映画の作り方」ニコ生討論会に集結した。

映画『インシディアス 第2章』場面写真

 悪霊に狙われたランバート一家が体験する恐怖体験を描き出す『インシディアス』シリーズ。『ソウ』シリーズで知られるジェームズ・ワン監督は、本作を最後にホラー映画からの「卒業」を宣言。現在はカーアクション映画『ワイルド・スピード』最新作を制作中であることがアナウンスされている。

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 会場の6名も、ワン監督の「卒業」宣言については賛否両論。古澤も「確かに単純に親戚には薦めにくいですからね。僕も(ラブストーリーの)『今日、恋をはじめます』をやったときに初めて、カミさんの親戚を試写会に呼ぶことができた。でも、おそらくそういう段階を経ると、またホラーをやりたくなると思いますよ」と自身の経験を踏まえてコメント。

 さらに『魔女の宅急便』でファンタジー映画に初挑戦した清水監督は、「ホラーをたて続けにやっていると、まわりからは『呪怨』みたいな作品をやってくださいと言われるようになる。作り手としてはジレンマ」と理解を示しつつも、「ただ、僕もホラーに愛着はあるし、何か新しい鉱脈が見つかればまたホラー映画をやりたくなると思う」と心境を吐露。その言葉に黒沢監督は「僕も清水崇にホラーに戻ってきてほしいですね。ただ、一回、引退すると言いたくなる気持ちは分からなくはないですけどね」と付け加える。

 一方、御茶漬海苔は「ホラーのジャンルは幅広いんで、まだまだいろんなジャンルのホラーが作れる。もう少しやっていただけるなら、いくらでも原作はお貸ししますよ」とラブコール。そして今もなおホラーにこだわりを見せる鶴田は「ジェームズ・ワンよ、お前もかという気持ちはあります。僕の知っている監督も有名なアニメを実写化したり、ラブストーリーを撮ったり。先輩監督は最近ホラーをお撮りにならないし」と同席者をちゃかしつつも、「ただ、毎回、怖くしてねと言うのもこれはこれですごくつらい。だから『ワイルド・スピード』に行くのはちょっぴりうらやましい」と冗談めかして付け加え、会場を笑いに包んだ。(取材・文:壬生智裕)

『インシディアス 第2章』Blu-ray&DVDは発売中、レンタル中

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