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韓国、公安警察による壮絶な拷問!社会派監督チョン・ジヨンが衝撃の新作を語る!

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韓国映画界を代表する社会派監督チョン・ジヨン
韓国映画界を代表する社会派監督チョン・ジヨン

 韓国映画界を代表する社会派監督として知られるチョン・ジヨンが28日、都内で行われた映画『南営洞1985~国家暴力、22日間の記録~』の舞台あいさつに登壇した。冒頭チョン・ジヨン監督は、本作について「自分が作った映画で一番悲しく、苦しい映画でした」とあいさつした。

映画『南営洞1985~国家暴力、22日間の記録~』場面写真

 韓国の政治家で民主運動活動家だった、故キム・グンテ氏を公安警察が拷問した事件を基にした本作。同国が軍事政権下にあった1985年を舞台に、民主化運動に身を投じたキム・ジョンテパク・ウォンサン)が、南営洞にある警視庁治安本部対共分室で、想像を絶するむごい尋問を受けるさまが描かれ、不当逮捕によって22日間に及ぶ拷問を受けた活動家の、孤独な戦いを追い掛ける衝撃作となっている。

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 映画についてチョン・ジヨン監督は「最初は、(劇中に登場する)拷問技師のモデルになった人物に興味を持った。その後にキム・グンテ議員が亡くなり、彼の手記を読んですぐに映画にしたいと思った」と製作にいたるまでの経緯を語る。また「手記だけでは映画にはできないので、実際に拷問された30数名の方に話を聞き、それを全てカメラに記録した」という監督。作品に拷問被害者の生の声が取り入れられていることを強調すると、「エンドロールにその方たち(の映像)が出てくる。それはインタビューを抜粋し、編集したもの」と明かしていた。

 やはり実在の事件を基にした映画『折れた矢』では司法の腐敗を告発するなど、扱うテーマに政治的な題材が多いチョン・ジヨン監督。「自分が政治的、社会的な問題に興味があるのは、自分たちは人間らしく生きているのか? という疑問が常にあるから」と映画製作の動機を語ると、「民主主義は政治家によって常に危機にさらされている。彼らは民主主義を壊してでも自分たちの権力を維持しようとしている。だから、常に目を見開いて注意しないといけない」と呼び掛けていた。(取材・文 / 波江智)

映画『南営洞1985~国家暴力、22日間の記録~』は渋谷のアップリンクで開催中の「韓国社会派映画監督 チョン・ジヨン特集」内で公開中

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