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『サイン』の子役がこんなに大人に!新作は精神障害者役

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(左から)ロリー・カルキン、ルー・ホウ監督
(左から)ロリー・カルキン、ルー・ホウ監督

 映画『サイン』の子役として注目され、その後も数々のインディーズ作品に出演してきたロリー・カルキンが、新作『ガブリエル(原題) / Gabriel』についてルー・ホウ監督と共に第13回トライベッカ映画祭で語った。

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 本作は、自殺未遂を図ったガブリエル(ロリー)の姿を追ったドラマ。精神科病院から自宅に戻ってからも衝動的な行動を繰り返すガブリエルが家族を振り回し、かつての自分を取り戻すため、思いを寄せていた女性アリスに会いに行く……というストーリーだ。

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 ロリーは難役に挑んだ日々について「しばらくの間、ガブリエルを演じることに繊細になり、1日の撮影後にかなり時間をかけて通常の生活に戻っていた」と振り返る。「でも重要なのは、精神を病んだ人にとって怒りや落ち込んだりする感情の起伏の激しさは、自分の周りの変化に気づき、それを自分なりに調整したい気持ちから生まれるものだ。だから僕自身も演じる上で、このような感情を撮影後に持っていてもおかしくないんだ」と語ったロリーは、劇中でガブリエルの精神状態を見事に体現している。

 ホウ監督は「観客は映画で描かれる患者には“自殺的行為”や“暴力的な危険性”などある程度の先入観を持つが、僕は主人公が次に何を計画し、何を考えているか全くわからない不安定な部分をストーリーの指針にして描いている。それは、精神障害者を描く上で真実味があるからだ。劇中では、僕はあえてガブリエルの精神状態がどれだけ危険かを明確に示さずに、むしろ観客にその判断を委ねている」と続けた。

 母親とガブリエルの関係が興味深く映し出される本作。「カブリエルにとっては思いを寄せるアリスだけが自分にとって“ポジティブ”で、母親を含むその他の人々を“ネガティブ”だと感じている。もちろん、彼は母親のことを悪魔だとは思っていないが、自分がこのような精神状態にあるのは母親にも十分な責任があると感じている。そして、その責任を理解しない母親が彼を苦しめていて、彼は相手が家族であっても信頼を置けなくなっている」とロリーは解説した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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